2019年1月22日掲載 − 脱原発
その他の除染方法

除染は、高圧水だけで行うわけではない。その他にも、いろいろ除染の方法がある。廃炉現場を取材したグライフスヴァルト原発の除染施設では、その他に3つの方法で除染が行なわれていた。


その一つがブラスト除染だ。


ブラスト除染室横に、除染された部材があった。表面が滑らかでなく、どことなくざらざらしていた。


これは、細かい鉄粉を部材表面に吹き付けて表面を薄く研磨したからだ。それによって、表面にある放射性物質が取り除かれ、除染される。


ブラスト除染室は、開けてもらうことができなかった。


次に、化学・電解除染室に入る。


電解して除染する方法と、化学薬品で除染する方法が行われている。入り口には、「有害物質注意」と書かれていた。


除染室には、重防護服を着た作業員が2人いた。ぼくたちが中に入るには、作業を中断しなければならない。ぼくたちは、除染室の中間階に上がった。


正面右に、電解除染槽がある。電解液としてシュウ酸が入っている。それに電気を流して金属の表面を除染するのだという。


左の化学除染槽には、リン酸が入っている。蒸気が上がっているので、熱いことがわかる。リン酸は70度に加熱されているという。除染中なのだ。化学除染槽の蓋を開けると、この場に立っていることができないといわれた。


リン酸が金属の表面部分を腐食させ、放射性物質が一緒に取り除かれる。汚染度によって、1日から2日漬けたままにしておくという。汚染度によっては、3時間程度の場合もある。


ここで除染するのは、配管やバルブなどステンレス製の部材だ。部材の入っているかごも、化学薬品に耐えるようにステンレス製となっている。


電解ないし化学除染されたものは、そのまま汚染を測定する場合もあれば、さらにもう一度鉄粉によってブラスト除染する場合もある。その後に、ようやく測定される。


ただ化学・電解除染室から搬出する前に、高圧水で化学薬品を洗い落さなければならない。


(2019年1月22日)
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