ドイツ東部エバースヴァルデにおいて、伝統的なトロリーバスを使って公共バスの電化、再エネ化を進めていることを紹介したばかり。もう一つ、エバースヴァルデの取り組みを紹介しておきたい。
それは、エバースヴァルデ駅前にある駐輪場だ。この駐輪場をはじめて見た時、これはすごいと思った。こんな駐輪場は見たことがない。
なぜ、この駐輪場がすごいのか。
それは、木を主体にした環境にやさしい、持続可能な造りになっているからだ。その他にも内部には、自転車用のロッカーがあったり、とても多目的によく考えられている。
駐輪場は、建物を支える柱とスラブ(床と天井)がコンクリーでできている以外は、木製になっている。
一般の自転車ばかりでなく、カーゴバイクなど大きな自転車や電動自転車も駐輪できるようになっている。屋根には、ソーラーパネルも設置されている。
エバースヴァルデ駅からベルリン中央駅までは、30分余り。ドイツとしてはちょっと通勤に時間がかかるが、通勤するには許容範囲だ。
エバースヴァルデ駅から出勤する時に、そこに立派な駐輪場があれば、自動車を利用せずに、自転車で通勤する人も増えるはずだ。
こうして自動車交通を減らすため、これだけ環境にやさしく、持続可能な駐輪場を構想したのだという。これだけ特徴のある駐輪場を設置すれば、エバースヴァルデに対する注目度も上がる。
延床面積は1300平方キロメートル。全体で604台の自転車を駐輪できる。総工費は230万ユーロ(約3.3億円に相当)で、工期は2年。
2022年7月に竣工した。
(2023年1月11日)
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