2025年8月14日掲載 − HOME − 再エネ一覧 − 記事
さよならディーゼル列車

ベルリンのオストクロイツ(東十字)駅からローカル列車に乗って、ベルリンの北に向かう時だった。列車が発車した時、とても静かなのに気づいた。


ベルリンのオストクロイツ(東十字)駅自体は電化されている。しかしそこから出発するローカル線には非電化路線が多いので、ローカル線乗り場には架線がないはずだ。当然、ディーゼル列車だと思っていた。しかし列車はピンピカの新車。静かだ。


すぐに、蓄電池の電気でモーターを動かしているに違いないと思った。走行中電車の影から、電化されて架線のあるところではパンタグラフが上がり、架線のないところでは、パンタブラフが下がって見えないこともわかった。


蓄電池を搭載して非電化区間では蓄電池で走り、電化区間では架線から受電して走るハイブリッド電車であると確信した。


目的地で降りて電車を見ると、屋根にたくさんの蓄電池が載っていることもわかった。


バイブリッド電車を運行しているのは、ニーダーバルニム鉄道会社(NEB)。フランス鉄道の民間子会社とドイツの関連自治体が共同で創立した第三セクターの鉄道会社だ。ベルリン北部と東部のローカル線で運行している。


同社は、昨年2024年末に蓄電池を搭載するハイブリッド電車と燃料電池を搭載する水素電車を投入した。いずれも独ジーメンス社製の電車だ。2030年までに、ディーゼル列車をすべてハイブリッド電車と水素電車に切り替える予定という。


ハイブリッド電車も水素電車も電気でモーターを回すので、ディーゼル列車に比べて格段に静か。再生可能エネルギーで発電された電気を使えば二酸化炭素を排出しないので、電化されていない区間で公共交通を脱炭素化するためのキーになる技術だ。


ディーゼル列車がなくなるのも、そう遠いことではない。


(2025年8月14日)
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関連リンク:
ニーダーバルニム鉄道会社(NEB)の公式サイト(ドイツ語)
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