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ストリートサッカー・ワールドカップ:
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ケニアが優勝
【2006年7月8日】7月8日に行なわれたストリートサッカー・ワールドカップの決勝では、ケニアが南アフリカに2回に渡って先攻されたものの、いずれもその直後に追い付いて2対2と同点にもちこみ、試合はペナルティーキックにもつれこんだ。

PK戦はそれぞれ3人で行なわれる。南アフリカは2回目にゴールしたものの、1回目と3回目はケニアのキーパーがシュートをブロック。ケニアの選手は2回目にゴール脇にはずしたものの、1回目と3回目にゴールを決め、最終的に4対3でストリートサッカー・ワールドカップの初代チャンピオンとなった。


決勝では、ケニアと南アフリカの女性選手が、いずれもはじめの得点をアシストするなど、女性選手の健闘がめだった。

著名人チームと友好試合
【2006年7月6日】ストリートサッカー・ワールドカップでは第2次予選リーグが行なわれているが、プロスポーツ選手などで構成される著名人チームがストリートサッカー・ワールドカップに参加するチームから選ばれた選抜チームと友好試合を行なった。

著名人チームのメンバーは、ゴールキーパーがボクシング世界ヘビー級チャンピオンのウラジミル・クリチコ(ウクライナ)、フィールドプレーヤーが元テニス選手のボーリス・ベッカー(ドイツ)、元ボブスレー・オリンピック金メダリストのクリストフ・ランゲン(ドイツ)、1966年のサッカーワールドカップで優勝した時の英国チームのスター選手ロバート・チャールトン、元陸上400メートル障害オリンピック金メダリストのエドウィン・モーゼス(米国)で構成される。


著名人チームはストリートサッカー・ワールドカップを支援しているローレウス・スポーツ財団のチームで、チャールトンの69歳を筆頭にストリートサッカー・ワールドカップ選抜チームに比べると、かなり高齢だ。しかし、著名人チームのメンバーはサッカーが大好きということで、選抜チームに先制されたものの、6:3で若い選抜チームを圧倒した。

アフガニスタン、ピースチームも第1次予選を通過
【2006年7月5日】ストリートサッカー・ワールドカップの第1次予選リーグが終了した。第1次予選リーグで最も好調なのは、全試合で圧勝しているノルウェー。さらにケニアが健闘し、予選1位で通過した。注目されるのは、アフガニスタンやイスラエル/パレスチナ(ピースチーム)など厳しい条件で練習を重ねてきたチームが何とか第1次予選を通過したことだ。

それに対して、サッカー国でしられるブラジル、アルゼンチン、ドイツ/ポツダムなどのチームが苦戦を強いられ、アルゼンチンとドイツ/ポツダムは第1次予選を通過できず、残念グループに回った。

ピースチームも果敢にプレー
【2006年7月4日】イスラエルとパレスチナの混成チーム「ピースチーム」もストリートサッカー・ワールドカップに参加している。チームは、ノーベル平和賞を授賞したシモン・ペレスが設立したテルアビブの「Peres Center of Peace」のチームだ。

パレスチナのラマラに暮らすファディは20歳の学生。週に2回、イスラエルの検問所を越えて、エルサレムへサッカーのトレーニングに出かけている。そのきっかけは、イスラエルの人々をよく知りたかったから。というのは、現在のような状況ではイスラエル人とパレスチナ人が一緒に暮らしていくことなどできないからだ。そしてファディは、サッカーによってイスラエルでたくさんの若者たちと友達になることができた。


現在ベルリンでは、ピースチームの選手たちはひとつの部屋で一緒に寝泊まりして、一緒にトレーニングに出かけ、買い物にもみんなで一緒に出かけている。

ストリートサッカー大会がスタート
【2006年7月2日】1994年のワールドカップ米国大会後に大会でのオウンゴールを理由に殺害されたコロンビアのアンドレス・エスコバル選手の命日に合わせ、ストリートサッカー・ワールドカップがスタートした。

開会式には、ブラッターFIFA会長、シュタインマイアー・ドイツ外務大臣、ヴォーヴェライト・ベルリン市長らもラフなスタイルで参加。しかし、ドイツ外務省がガーナとナイジェリアのチームに対して入国ビザの発行を拒否していることから、シュタインマイアー外相には会場からたくさんのブーイングが浴びせられた。


大会は8日までの1週間で、まず4つのグループに分かれて予選リーグが開始される。

スタジアムがオープン
【2006年6月30日】ドイツで開催されているサッカー・ワールドカップはあと数試合を残すだけとなったが、その試合会場でも最も小さいサッカー場が披露された。これは、7月2日から9日まで開催されるストリートサッカー・ワールドカップの会場となるサッカー場で、ピッチの大きさは25x15メートルしかない。芝は人工芝だ。スタジアムは足場で組み合わされた仮設スタンドで、2200人収容できる。

会場には、ストリートサッカー・ワールドカップに参加するチームのメンバー全員が集まり、ストリートサッカー・ワールドカップのトロフィーと公式試合用のボールも披露された。なおトロフィは、1994年のワールドカップ米国大会後に大会でのオウンゴールを理由に殺害されたコロンビアのアンドレス・エスコバルを偲んで「アンドレス・エスコバル・カップ」と呼ばれる。

入国ビザ拒否問題で国会でも議論
【2006年6月29日】ストリートサッカー・ワールドカップに参加する予定であったガーナとナイジェリアのチームに対してドイツへの入国ビザが発行されなかった問題は、政治的な問題にまで発展した。

ベルリン市側は両国のチームに対してビザを発行するよう強く要求したほか、国会でもストリートサッカー・ワールドカップが開催されるベルリン・クロイツベルク区選出のシュトレーベレ国会議員(緑の党)が、外務省のエルラー政務次官(社民党)に、「青少年がドイツでサッカーのプロ選手になりたいと思って、どこが悪いのだ」とくってかかる場面もあった。それに対して、エルラー政務次官は「その気持ちはわかるが、サッカー選手だからといって、他の人々と別扱いにするわけにはいかいのだ」と回答した。

ドイツ政府、アフリカの2チームに入国ビザを拒否
【2006年6月26日】7月2日から9日まで開催されるストリートサッカー・ワールドカップに参加する予定であったガーナとナイジェリアのチームに対し、ドイツへの入国ビザが発行されないことになった。ドイツ外務省は入国ビザの発行を拒否した理由について、現地ドイツ大使館が提出された書類の信憑性に疑問があるとしたこと、さらに選手が試合後に帰国せず、ドイツに不法滞在する可能性が高いことを挙げた。

ガーナとナイジェリアのチームは、サッカーを通してエイズ予防運動を展開しているプロジェクトのチーム。ストリートサッカー・ワールドカップの主催者側は、アフリカなど貧困国のプロジェクトを支援するとともに、貧困国の人々に将来に対して希望を持ってもらうのがストリートサッカー・ワールドカップの目的であり、そのためにドイツ政府もストリートサッカー・ワールドカップを支援しているはずなのに、今回の決断は理解できず、失望したとしている。


なお、参加できなくなった2チームについては、ストリートサッカー・ワールドカップ開催期間中に両チームが行なっているプロジェクトを紹介する展示会が開催される予定だ。

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