新型コロナウイルスが全世界で流行しています。世界の経済は、麻痺状態になろうとしています。市民の生活も制限されてきました。
この状態で、電気は安定して供給されるのかと心配する人がいるかもしれません。
でも、心配する必要はありません。
新型コロナで経済が麻痺しても、電力は安定供給されます。心配ありません。
それは、発電と送電、配電がほぼ自動化されているからです。人材が必要なのは、それを監視するのと、メンテナンスや修理の時です。
電力供給システムには、冗長性が設けてあります。冗長性とは、一つのライン(系統)が稼働しなくなっても問題ないように、それを補填するリザーブの系統が設けられているということです。
電力供給システムでは、こうして安定供給が保証されています。
これは、火力発電や原子力発電などの従来の発電方法であろうが、再生可能エネルギーによる発電であろうが変わりません。
従来の発電方法では、燃料が必要です。石炭や核燃料です。燃料も、国内に十分余裕を持ってリザーブが保管されています。輸送網が麻痺しても、当分の間は問題ありません。
問題は、どれくらい長期に渡って燃料供給が滞ってしまうかです。もちろん、燃料輸送が長期に渡って麻痺すると、燃料不足が心配されます。
でも経済が麻痺すれば、エネルギー消費が激減します。緊急事態には、ライフラインに必要な電力が優先的に供給されます。そのため、燃料輸送の麻痺期間があまり長期になりすぎない限り、電力供給は問題ないと思います。
それに対し、再エネは燃料を必要としません。その点で、再エネでは燃料のことで心配する必要がありません。
いずれにせよ、新型コロナのように異常事態になっても、省エネに心がける必要があります。
(2020年3月18日)
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