2021年6月16日掲載 − 再エネいろは
自宅を再エネ化するといっても、誰に相談するのか?
再生可能エネルギーQ&A

自宅の屋根にソーラーパネルやソーラーコレクター(太陽熱温水器)をつけたいと思ったら、どうすればいいのでしょうか。工事業者さんに相談して、設置してもらうだけでいいのでしょうか。


ドイツで再エネ化した個人住宅を取材した時、自宅の屋根にソーラーパネルやソーラーコレクターをつけて自宅を再エネ化したいと思ったのだけど、どこにも相談できるところがなくて困ったということを聞いたことがあります。


ぼくは、そのための相談窓口として各地にエネルギー相談室を設けるべきだと思っています。個人だけでなく、中小企業向けに、再生可能エネルギーを利用して建物を省エネ化、再エネ化する場合に、いろいろと相談にのってくれる機関です。


省エネ化や再エネ化のために、国や自治体などに補助制度や低金利融資制度などがあれば、それらについても情報を提供してくれるようにします。その申請書の受け入れまでやってくれるのが理想です。


エネルギー相談室のもう一つ大切な役割は、発電した電気の使い方についてアドバイスすることです。自家消費するのか、売電するのか。それによって、個人住宅や企業建屋が電力システムにどう組み込むのがいいのかの情報を得ることもできます。そうすれば、配電事業者と連携しやすくなります。


ただこうした再エネによるシステム化には、その専門知識のある専門家を育成することを忘れてはなりません。再エネが拡大しているドイツでは、すでに人材不足が問題になっています。再エネ化はシステム化でもあるので、その点について適切な人材がいないと再エネ化は進みません。


ドイツでは、エネルギー相談機関として「エネルギーエージェンシー(Energieagentur)」という機関が設置されています。エネルギーエージェンシーは、国の機関、州の機関、地域・自治体の機関に階層化されています。個人向けサービスは一番底辺の機関が担当しているようですが、まだまだ企業向けが中心といわなければなりません。


日本でも、ドイツをお手本に福島県に「エネルギーエージェンシーふくしま」ができています。ただ企業向け専門となっているようです。


電力システムの再エネ化には、もっと底辺の個人向けの相談サービスを拡充するほか、そのための人材育成もしっかり行ってほしいと思います。


(2021年6月16日)

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