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ヨーロッパの再エネと原発の現状  2/5
(2008年10月24日)
2) 原子力ルネッサンスの到来?

こうしたことから、ヨーロッパで「原子力ルネッサンスが到来」ともいわれます。


ここで注意したいのは、現在計画されている原子炉の多くが、いわば原子力の代替として原子力が選択されているということ。ただ今後は、出力1000MW(100万kW)以上の大型原子炉が計画の主流になりますので、原子炉の基数は減っても、発電容量が増えていくものと見られます。


現在、世界中で原子炉を建設できるメインのメーカは、GE(米国)、日立(日本)、ウェスティングハウス(米国)/東芝(日本)、三菱重工(日本)、アレバ(フランス)、アトムストロイエクスポルト(ロシア)の6社しかありません。原子炉を建設したいと計画したところで、それを造る側の容量には限界があり、想定した通りには建設できない可能性が高いと見られます。


原子炉を建設するには、たいへん長い年月を要します。建設には、短くても10年から15年の年月が必要。鋼鉄,セメントなど建設に必要な資材が需要の増大で今後益々高騰していくことが予想されますので、建設期間が長くなればなるほど、最後に建設費が大幅に膨れ上がってしまい、投資リスクが大きくなります。


また、老朽化で廃炉となるものが出てくることを考えると、「原子力ルネッサンス到来」といえるほど、原子力発電所が急増することは考えられません。


(2008年10月24日)
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