2025年10月01日掲載 − HOME − 再エネ一覧 − 記事
露天掘り炭鉱跡にワイン用ブドウ畑も

ドイツ南東部のラウジッツ地方(ブランデンブルク州)には、質の悪い石炭である褐炭を燃料とする火力発電所が3つある。さらに、これら火力発電所に褐炭を供給する露天掘り炭鉱もある。これら火力発電所と炭鉱を運用しているのは、ラウジッツ・エネルギー炭鉱(LEAG)社だ。


ドイツは今のところ、早くても2030年まで、旧東ドイツのドイツ東部にある石炭型火力発電所と炭鉱については遅くとも2038年までに段階的に停止、閉鎖して脱石炭化を実現する予定だ。


ドイツ東部にはすでに露天掘り炭鉱跡地がいくつもあり、その中には跡地を緑地化したり、人工湖に開発して、観光資源として再利用されているところも多い。


ただそれだけでは、地元産業を構造改革して雇用を維持していくことはできない。観光以外に地元で雇用を創出しなければならない。


ブランデンブルク州はそのため、ラウジッツ地方に州の医療サービス、教育機関を設置して、研究開発による構造改革も進めている。そのために、同州ではじめて医学部を有する医大を設置した。


さらにベルリンとラウジッツ地方の中心地であるコットブスへの鉄道路線を再開発して、ドイツ鉄道の最新高速列車ICE4のメンテナンス拠点を誘致するなどしている。


さらにラウジッツ地方で露天掘り炭鉱と火力発電を行うラウジッツ・エネルギー炭鉱(LEAG)社は、地元をエネルギー産業として維持するため、自社自身の構造改革にも取り組んでいる。


ラウジッツ地方の広大な土地を利用して露天掘り跡地などで風力発電と太陽光発電を行うほか、再生可能エネルギーで発電された電気の巨大蓄電池を各地に拡散して、脱炭素化に向けて地元を脱炭素化エネルギー産業を育成していく計画だ。


その他、広大な土地を利用してワイン用のブドウを大規模栽培するという。ブドウ畑の計画は着々と進行している。


石炭露天掘りでは写真のように土が灰色から黒いのだが、汚いイメージの染みついたラウジッツ地方をブドウ畑と再エネによってグリーン化することになる。


早くラウジッツ産のワインを飲んでみたい。


(2025年10月01日)
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関連リンク:
ラウジッツ・エネルギー炭鉱(LEAG社)サイト(ドイツ語)
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