2024年6月25日掲載 − HOME − 再エネ一覧 − 記事
港を脱炭素化する

社会を脱炭素化する課題では、発電と交通、産業を脱炭素化することについていろいろ議論されている。たとえば、船の燃料をどうするのか。


船では、水素を使うことが考えられる。水素を燃料として燃料電池を利用できる。あるいは、水素をガスの代わりに燃料とすることもできる。燃料消費を減らすために、過去に戻って帆船のように、船をカイトで風を利用して動かすことも可能だ。


ただこれは、船の脱炭素化にすぎない。船の輸送には、港などのインフラも不可欠。船舶輸送では港も脱炭素化しなければ、船舶輸送は脱炭素化できない。


港は、船舶輸送の停泊地。そこでは、単にコンテナなどの荷の陸上げ、積み出しをすればいいというものではない。船の燃料補給、船員のための食糧の補給など、港では船舶輸送を可能とするためにたくさんのサービスが提供される。


そのサービスも、すべて脱炭素化しなければならない。


船には燃料ばかりでなく、電気も必要だ。船の電気の需要は増えるばかり。それは、船で冷凍食品や生鮮食品を輸送するようになったからだという。コンテナ船にはそのため、5MWの蓄電池が装備されている。クルーズ船になると、15MWの蓄電池が必要だという。乗客に食事を提供するなど、いろいろなサービスが必要だからだ。


船には動力燃料があるのだから、それで自家発電もできる。しかしそれでは、二酸化炭素排出が増えるだけ。現在、蓄電池を搭載する船が増えているという。


港に停泊中に、船の蓄電池を充電しなければならない。再生可能エネルギーで発電された電気で充電すれば脱炭素化が達成される。


港では、たくさんの機器が稼働している。コンテナなど船の荷を下して陸上げしたり、船に荷を搭載するためには、クリーンが必要だ。港内ではさらに、荷を輸送しなければならない。


これらの機器もすべて、脱炭素化しなければならない。ただ機器をどう脱炭素化するかはまだ、確定できないのだという。


電気化するのか、水素を燃料として使うのか。あるいはe-fuelなど他の選択肢もある。今後、港のインフラとしてどう脱炭素化するのか、可能性を試験的に使用して、適切な方法を判断していかなければならない。


ハンブルク港の管理会社によると、港の脱炭素化ではオランダのロッテルダム港が最も進んでいるという。


(2023年6月25日)
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関連リンク:
ハンブルク港の公式サイト(ドイツ語)
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