2章について

 2章は、送電網がテーマです。

 日本では、自由化された電力市場において公平にビジネスを展開できるようにするため、発電、送電、小売りを分離する発送電分離が予定されています。これは、特に新規参入業者にとって、重要な基盤になるものです。原発に反対するグループにおいても、グリーン電力を普及させるためには、発送電分離が必要だと大きな期待が持たれています。

 確かに、その通りです。発送電分離は電力市場において公平な競争を行なう土台になるものです。ただそれは、発電、送電、小売りがそれぞれ完全に別会社で運用されればの話です。

 日本では子会社化が認められると聞いて、ぼくは正直がっかりしました。ドイツでも最初の段階で子会社化を認めましたが、公平な競争は不可能でした。

 もう一つこの章でいいたかったのは、発送電分離を実現すれば、それはそれでまた新しい課題が出てくるということです。この点は、日本ではまだ十分に議論されていないのではないかと思います。

 それは、送電網整備に多大な時間と労力が必要になるということです。でも送電網の整備についても、電力の地産地消が実現できれば、多量の電力を送電する高圧線が必ずしも必要ないことも知ってもらいたいと思います。

 2章に対するコメントや質問、反論、批判、間違いの指摘などは、以下のコメントに投稿してください。

2017年3月22日、まさお

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