「再生可能」というのは適切なのかどうか?
太陽光や風力、バイオマスなどは「再生可能エネルギー」といわれます。正確には、エネルギー源としたほうがいいのかもしれません。
太陽光や風力で発電するとは、それを電気エネルギーに変換することです。発電された電気はさらに、照明に使えば光エネルギーに変えたことになります。冷蔵庫では、電気エネルギーを熱エネルギーに変換して使います。電気自動車では、電動機によって運動エネルギーに変えます。
でも、ここで消費されたエネルギーが再び太陽エネルギーや風力エネルギーに戻るわけではありません。エネルギーは保存されていますから(エネルギー保存の法則)、何か別のエネルギーに変わったのです。
たとえば電気自動車では、タイヤが地面との摩擦によって熱くなるので、運動エネルギーの一部が熱エネルギーに変わりました。
ということは、元あったエネルギーが循環して元のエネルギーに変わるわけではないということです。それでも、太陽から光が届き、風も吹きます。
となると、「再生可能」というのはどういう意味なのだろうかと、ぼくはちょっと疑問に思います。
再生可能なので、「無限」だということなのか。ただ無限かどうかになると、太陽が永久に存在し続けるのかどうかとなると、ちょっと不安になります。だから、はっきりと無限だというのは躊躇されます。
むしろ、「継続してある」とか「持続してある」という意味と解釈したほうがいいのかなと思います。そうすれば、無限性については触れないことになります。
また「再生可能エネルギー」においては、小型で、地域分散型に進めることによって、持続可能な開発が 追求されるべきです。
となると、たとえば「持続可能エネルギー」としたほうがいいのかなとも思いますが、どうですかね。
でも「再生可能エネルギー」と定着してしまったので、そういう意味で使っているのだと思うしかないですね。ただ、「再生可能」とことば通りに解釈してはならないことは、知っておきたいと思います。
2019年1月13日、まさお
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