2019年11月23日掲載 − 再生可能エネルギー
配電盤ボックスにも蓄電池

ドイツ南部シュツットガルト近郊の住宅街で、10世帯と11台の電気自動車に電気を供給する試験が行われているのを紹介した。試験運用では、自宅で最も充電することが多いことを想定し、自宅に蓄電池が設置されていた(「自宅で電気自動車を充電」)。


それは、区域全体でユーザーが同時期に電気自動車を充電しても、配電網への負荷が大きくなりすぎないようにするための措置だ。


ただそれで、区域に電気を安定供給できるかどうかの保証はない。安定供給をより確実にするため、ユーザーの充電習慣や配電網への負荷の変化を十分に調査する必要がある。


そこでドイツ南部シュツットガルト近郊の試験区域では、区域の配電盤ボックス(1回路用)にBMWミニの蓄電池を2基(66 kWh)入れて、試験的な運用が行われている。


充電に関するデータを幅広く集めて分析するため、配電盤ボックスには、データ送信用の装置などもたくさん配備されていた。区域の変電ボックスにも、データ解析のため、データ送信装置が配備されていた。


これまで蓄積されたデータによると、ユーザーの充電時間帯がずれることから、いつもユーザーが同じ時間帯に充電するわけではないことがわかった。そのため配電網に対する負荷は、事前に予想したほどではないという。


すべてのユーザーが同時に充電するのは、充電時間全体の最高50%にもならないことがわかった。


試験運用開始時点では、ユーザーが電気自動車の走行可能距離がはっきりつかめないことから、頻繁に充電するケースが目立った。しかし、ユーザーが電気自動車を使い慣れるにしたがい、充電回数が格段に減っていったという。


この試験運用プロジェクトは、2020年まで続けられる。


(2019年11月23日)
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関連リンク:
プロジェクトを実施する配電事業者、Netze BWのサイト
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