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ドイツの電事連(BDEW)などが10月25日発表したところによると、ドイツの2019年9月末までの電力消費に占める再生可能エネルギーの割合は42.9%と、ほぼ43%に達した。前年同期に比べ、割合は5%増加し、これまでの最高となった。
今年の春は強い風が十分にあったことから、今年3月だけで見ると、再生可能エネルギーの割合は電力消費の半分を超える52%だったという。
このままいけば、2019年全体の割合は42%を超えるのではないか、と予想している。
ただBDWEのカプフェラー事務局長は、「最高になったからといって安心できない」とする。特に、風力発電が設置場所不足や反対運動などで伸びず、業界も雇用を削減しなければならない状況になっている。
そのためカプフェラー事務局長は、「政治が対策を講じないと、2030年までに再エネの割合を65%とする政府の目標は達成できない」と警告する。
もちろん、風力発電ばかりではばく、太陽光発電を第二の柱として促進していかない限りは、2030年の目標を達成できないのはいうまでもない。
なお、前年同期では再エネによる発電量と石炭火力発電量がほぼ同量だった。だが今年はすでに、再エネによる発電量が石炭火力発電量を約50%上回っているという。
(2019年11月02日) |