麻生副総理のナチス発言は犯罪だ
麻生副総理が憲法改正に絡んで、ナチスの憲法改正の手口を学んだらどうかといったようだ。
日本では安倍首相も含め、憲法改正に絡んで何でもかんでも、ドイツのことが悪用(!!)されているようだが、たいへんな怒りを覚える。
ドイツで閣僚、議員が、ナチスのことを持ち出して発言をすれば、すぐに辞任だ。
それどころか、ナチスのことを肯定、賛美する言動は犯罪行為となる。当ブログの”ヘイトスピーチは犯罪だ”で書いた民衆扇動罪になるのだ。
現代ドイツの体制は、ナチスが民主主義体制の下で台頭してきたことの反省から成り立っている。だから、民主主義体制において二度とそうした独裁体制が生まれないように、戦後いろいろな配慮がなされてきた。
それで、憲法を大切にして、憲法のもとに法治国家を造るという基本が出来上がった。それが、ドイツが過去の教訓から生んだ結果だ。
麻生副総理の発言は、ドイツの教訓を侮辱したも等しい。
麻生副総理といえば、2007年にドイツがG8議長国だった時に外相として訪独したのを思い出す。ポツダムであったG8外相との会談後の記者会見で、他の外相とともに横に並んで座った麻生元外相。ところが、外相はまもなくすると、居眠りをしだしたのだ。周りの外相たちが気にしだしたが、本人はこっくり、こっくりと知らん顔でスヤスヤ。
それでは、ドイツの教訓などわからないわな。
(2013年8月01日、まさお)
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