夏の甲子園、慶應優勝に思うこと

2023年夏の甲子園で慶應が優勝したのは、いろんな点でこれまでの高校野球の常識を破る歴史的、画期的な勝利だった。それとともに、高校野球が新しくなって、変わるきっかけになってほしい。慶應の森林監督のように、古くて、凝り固まった日本の常識を破り、若者たちが成長する手助けをする人材が日本には必要だ。


日本の高校生とナチスの強制収容所跡を見学

ぼくは高校生の年頃に、ナチスドイツの強制収容所跡を見るのはちょっと早すぎると思っている。しかし今回、ちょうどいい機会があったので、福島県高校生とともにベルリン近郊にあるザクセンハウゼン強制収容所跡を見学した。いろいろ迷ったが、高校生たちには感じるところがあり、何かを持って帰ってくれたと思う。


強制労働でウランを加工

ベルリン北にあるオラニエンブルクでは、アウアー社の工場において金属ウランや酸化ウランなど原爆の製造に必要となる材料が製造されていた。これらウラン加工には、近くのザクゼンハウゼン強制収容所の囚人が強制労働させられていた。アウアー会社の工場はドイツ降伏一カ月半前、英国空軍による空爆で破壊された。


誤ちを認め、軌道修正する文化

政治と社会は現在、将来の世代にも関わる重大な過渡期に直面している。それだからこそ、政治と社会が過去の誤ちを誤ちだったとしっかりと認識して、政治が社会に納得いけるように説明して誤ちを謝罪し、政治と社会が共同で軌道修正できる社会をつくることが、より重要になっている。


国を守るとは?

ドイツ政府は、初の国家安全保障戦略を公表した。内容を見ると、サイバー攻撃を含めた軍事的な課題から、エネルギー供給、食糧や医薬品などの生活必需品の供給、ものづくりに必要な原料や部品の供給を維持することも、安全保障の課題とされる。気候変動に対応して、地球環境を持続可能にすることも安全保障の課題とされる。