食品を廃棄から救うアプリ

 余ったり、売れ残った食料品が無駄に捨てられるだけになっている状況から、ドイツではそれを回収してバイオガス発電に使っていることを第4章で書きました(記事「残飯でガスをつくる」)。ただそれに対して、売れ残った食料品をホームレスなどに供給する運動をしている市民団体があることも書きました。

 また同じ記事では、売れ残りのパンを販売するセカンドハンド専門のパン屋や売れ残りのパンを燃料にしてパンを焼いているパン屋さんがあることも書きました。さらにこのブログでは、スーパーの売れ残り食品を販売するセカンドハンドスーパーがあることも紹介しました(記事「セカンドハンドの食品を販売」)。

 今ドイツではさらに、「Too Good To Go」というアプリが普及しはじめています。これは、デンマークのスタートアップが開発したもので、レストランなどで余った食品を格安で消費者に仲介するマッチングアプリです。レストラン側はアプリに登録して余った食品情報をアプリに提供します。アプリを使う消費者側はアプリで余り食品情報を得て、そこから自分で食べたい食品を選択して、アプリで支払って決算します。

 後は、決められた時間に注文したレストランに食品を取りにいくだけ。レストランの場合は、閉店1時間前などです。食品がボックスに入れられてピックアップされるのを待っています。たとえばベルリンでは、食品ボックス1つは食品にもよりますが、だいたい3ユーロ(約500円に相当)くらいだといいます。

 アプリに登録しているのは、レストラン、カフェ、パン屋さんなど。アプリはまだヨーロッパでしか普及していないようですが、食品をいかに無駄にしないか。それについても消費者側も自分で考え、どうするのがいいか自分で実行したいと思います。

 ドイツのサイトは以下です。
 https://toogoodtogo.de/

2018年1月21日、まさお

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