交通政策を下から変える
都市を自動車交通によって窒息させてはならない。
これが、ベルリンで起こった「Changing Cites」運動のモットーです。運動の中心は、若い世代です。
公共空間は一体誰のものなのか。公共空間は、自動車や経済活動のためのものではありません。市民は、それに甘んじていてもいけません。市民は、公共空間を市民のものにするために立ち上がるべきだというのが、運動する若い人たちの考えです。
スマートシティ化。それが、運動の目指すものです。市民が平等に、民主主義的に公共空間を利用できる都市。都市のインフラ整備についても、市民のためのものなのか、市民が監視していかなければなりません。
そのためには、交通政策の転換も必要です。本来であれば、市民のための交通政策でなければなりません。最近のトレンドである自転車専用道路や交通手段のシェア化だけでは、交通は市民のものになりません。こどもが道路を安全に利用できる権利も守らなければなりません。
経済を目的とした広告が、都市から撤廃されることも望んでいます。
こうした市民の都市に対する希望を実現するほか、都市開発において市民側から問題を提起します。そのために住民投票を行って、政治に圧力をかけることもあります。
また、同じ考えを持つ市民をネットワーク化します。
「Changing Cites」運動はこうすることによって、道路などの公共空間を市民の対話の場となることを望んでいます。それが、地元の経済力を促進し、都市生活の質を向上させることにもつながります。
ベルリンではじまった運動は、ドイツ各地に広がっていきました。
こうした運動が、日本でも起こってほしいと思います。
2018年8月05日、まさお
参考記事:「バイバイ自動車中心社会」
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