経済は(数学的に)どう成長するのか
指数関数的社会への警告(2)
新型コロナウイルスによる感染者数は、感染者が社会全体にかなりの割合で蔓延するまで、指数関数的に増えます。それは、本サイトですでに述べました。
実は、これに似たことがあります。それは、何でしょうか。
経済です。経済成長は、前年比で何%成長したかで測ります。新型コロナの場合は、前日比での増加でした。経済は、前年比での成長なので、見えにくいかもしれません。
でも、経済は比例して毎年成長しているわけではありません。前年比で成長しています。マイナス成長することもあります。
たとえば、前年比の成長率を2%としましょう。30年後の経済成長率率は、1.02の30乗、つまり1.8倍に成長してます。それが100年後になると、1.02の100乗で約7.5倍に成長します。
経済の場合、新型コロナと違って、経済規模の小さい時は伸び代が大きい。前年比で経済が10%成長するのは、稀なことではありません。でも経済が成長して経済規模が大きくなるにつれて、伸び代が小さくなります。
経済も新型コロナと同じように、時間が経てば経つほど、経済規模が格段に大きくなることがわかります。
でも、経済が毎年最低1.5%伸びないと、雇用を維持できないともいわれます。さもないと、失業者が増えます。それを避けるには、常に経済を成長させないといけません。
それとは逆に、経済が成長せずに、マイナス成長を続けると、経済規模は指数関数的に縮小していきます。
ただ経済の場合は、景気がいつもいいとは限りません。景気のいい時も悪い時もあります。それが、新型コロナと違う点です。
ただ経済が成長し続けると、新型コロナと同じように、いずれ伸びのカーブがほとんどまっすぐ上に伸びるようになります。これが、指数関数計算の特徴です。
指数関数的に成長するのは、経済成長だけではありません。経済指標に属する消費者物価や利子にも、同じことがいえます。
社会は、指数関数的にできているといっても過言ではありません。
それは、どういうことを意味するのでしょうか。それは、次に考えてみたいと思います。
(2020年4月11日、まさお)
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関連サイト(英語、ドイツ語字幕付き):
https://www.youtube.com/watch?v=Kas0tIxDvrg
https://www.youtube.com/watch?v=fgBla7RepXU
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