高市推し活に対抗する? がんばらなくていいよ
2026年2月の衆議院選挙で、自民党がバカ勝ちしました。一人勝ちで、このままでは議会制民主主義がまともに機能するのかどうかも不安です。先日の特別国会において高市首相の発言が強硬になっているのを見ると、そろそろ本性が出てきたかなという感じもします。
高市首相のように、何でも「成長、成長、成長」といえばいいものではありません。今の日本には成長を支えるイノベーション能力がありません。それが日本の問題なのに、日本の首長としてそういう問題意識がないのでしょうか。政治家はその代わりに、「戦う」とか「血を流す覚悟」などという物騒なことばを使ったりします。しかしイノベーション能力がないとなれば、いくら血を流すように戦ってもどうにもなりません。
ぼくは政治家には、こうした暴力的なことばを使ってほしくありません。要は「がんばるぞ」ということなんでしょうが、かんばることの問題については、後で書きます。
何といっても気になるのが、野党があまりにも少数で力がないことです。特に、政治的な中道層がほとんど勢力を失ったのが大きな問題です。すでにサイトでは何回か指摘しましたが、こういう選挙結果になるのは日本の選挙制度の問題でもあります。しかしこういっても、後の祭りです。
リベラル派を自認する人の中には、このままでは日本がダメになる、何とかするよう自分ががんばるぞと思っている方も多いと思います。先日送られたきた市民運動グループの回覧メールにも、自分は団塊の世代だが、高齢を押して、日本のためにがんばろうと思っているという『頼もしい』メールもありました。
しかし、その「がんばる」ことこそが問題なのです。がんばるぞとはりきっている中高齢者がたくさんいるのではないかと想像できるのですが、ぼくはむしろ、困ったなあと思っています。
それはなぜか?
日本社会は、伝統的に縦割り社会です。政治も経済も、教育もそうです。日本の教育は、縦割り社会において上からいわれることをハイハイと聞くイエスマン・ウーマンを社会に送り出すためにあるといっても過言ではありません。
だから日本の教育では、考える教育をせず、詰め込み教育をしてきたのです。詰め込み教育では、答えが正しいか、間違っているかしかありません。それで白黒をはっきりさせます。
しかしすべてが、白黒に分かれるのだと思ってもらっても困ります。人それぞれ意見、考えが異なります。そこには正しいも間違いもありません。個人の考えは尊重するものです。
しかし縦割り社会では、上のいうことは正しく、下にいるものはそれに従わないといけません。歳上になればなるほで、上からの目線で自分の下にいる若い人たちを抑えて教よう、教育しようとする人が多いのが現実です。
これが、日本社会の現実です。今の高市保守右派政権も、日本の縦割り社会構造をそのまま絵に描いたようになっていると感じます。
しかしIT技術の普及とともに、社会は横につながり、ネットワークで動き、機能する方向に進んでいます。つまりチームワークで、仕事、負担を分担します。共同で横につながる社会ということです。社会は今、そのほうが効率よく、うまく機能するするようになっています。
しかし、日本社会は縦割りのまま。底辺にいる人たちの負担、仕事量が増え、「がんばれ、がんばれ」と上から圧力がかかるばかりです。パワハラがかかります。それが、うつ病や自殺の原因になっています。この問題は、本サイトの『地道な市民』の記事「縦型社会、圧力社会」ですでに取り上げました。
今の政治がダメだからと、「がんばろう、がんばろう」と一生懸命活動しようと思えば思うほど、知ったかぶりに上からの目線で話し、若者などを教導する感じになりがちです。それでは、日本の縦割り社会そのものです。

ぼくは、それが怖いのです。今の世の中、縦割りではだめで、横のつながりを強くしないといけないのです。そうでないと対話にならず、耳を傾けてもらえません。
選挙でこれだけ政治的中道層が縮小してしまっても、中道層は社会にもっと幅広く存在するはずです。右派か左派で対立している場合ではありません。一人勝ちした自民党の中にも中道層がいます。ぼくは、河野太郎さん、小泉純一郎さんなどのハト派の議員は、今の保守右派の自民党から離党してほしいと思っています。
強硬な高市首相と一強の自民党に好き勝手をされないため、いろいろな考えを持つ中道層を大同小異でみんなで一つにまとめる。そうできるようになるだけの魅力的な話を続けたいものです。そのためには、みんなで円卓を囲むように穏やかにお互の話を聞き入りながら対話をしてほしい。そうぼくは期待しています。
政治的すぎないように気配りしながら、若者たちとも同じ目線で話をして、意見交換したいものです。時間をかけてじっくりと進めるしかありません。
こうして中道層を大きな勢力にしていくことが今、求められていると思います。
(2026年3月04日、まさお)
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