日本を追いかけるドイツ
国際通貨基金(IMF)は昨年2023年10月のレポートで、2023年の国内総生産(GDP)をドルに換算すると、それまで世界3位の日本がドイツに抜かれ、4位に下がると予測した。しかしドイツでは、高齢化で専門職が不足し、将来に向けた産業も育っていない。日本のように落ちぶれていくと思えてならない。
イエローケーキを搭載したドイツ潜水艦の目的地に行く
1945年4月、イエローケーキ(酸化ウラン)を搭載したドイツの潜水艦U234号が、ドイツのキール港から日本に向かった。目的地は、呉にある日本海軍の潜水艦基地。しかしU234号はドイツが降伏したことから、米軍に投降。日本にたどり着けなかった。U234号が目的とした呉はどういうところなのか、ぼくは見ておきたかった。
議論できないのか、議論してはいけないのか
ドイツにくる日本の高校生が議論できないなあと思っていたら、日本の教授会でも議論にならないという。日本では、学校で自分の意見をはっきりいって、議論できるようにしないのが教育の原則。縦割りで、上からいわれることを了承するだけの日本の社会構造では、議論できる人材は邪魔で、必要とされない。
日本で外国語を教育するのはなぜか
大学を含め、日本の学校で外国語を勉強しても、外国語でディスカッションどころか、コミュニケーションもできまない。日本生活の長いぼくのドイツ人の友人は、それは日本語語学教育が、外国語は難しいもので、勉強するのを諦めさせるために行われているからだといったが、友人は日本語の外国語教育の問題の真髄を捉えている。
「復興」ということばの魔力
今年2023年夏にベルリンにきた福島県高校生の中には、震災・原発事故の体験報告において、「復興」のために将来、こうなりたいということばが目立った。一部の高校生とは、きみたちが自分の成長したいように成長してもらいたいと思うし、その結果として、ふくしまのためになればいいのではないかなという話をした。