有限な化石燃料によって得た豊かさ
有限な石油や石炭、ガスは、化石燃料といわれるものだ。化石燃料は、動植物プランクトンやその後に生息した樹木などの生物を起源にしている。前者が石油となり、後者が石炭となった。
ここで、生物は太陽エネルギーを使って光合成を行い、大気中の二酸化炭素を吸収、分解して、酸素を排出してきた。
こうして生物の体内に炭素が蓄積され、それが長い年月を経て地層に堆積、蓄積された。それを18世紀の産業革命を機に、燃料として経済活動に使うようになった。
生物が光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を排出するプロセスは、現在も行なわれている。光合成によって成長した樹木などの生物を燃料として使うと、二酸化炭素が排出される。その二酸化炭素は現在生息する生物によって再び吸収され、生物は酸素を排出する。
このプロセスが続く限り、二酸化炭素は増えないはずだ。
ただ、過去に生成された生物を起源とする化石燃料を燃焼させると、同じように二酸化炭素が排出される。でも現在、生物循環系においてそれを吸収させることができない。過去の生物に相応するだけの、生物が生息していないからだ。
これが、二酸化炭素の増加している原因だ。
でも、ぼくたちは過去に蓄積されたエネルギーを使うことによって、莫大なエネルギーを得た。それによって、産業が発達し、たくさんの技術が生まれた。それが、資本を蓄積してきた源でもある。
こうして、社会は豊かになった。
(2018年9月03日、まさお)
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