第3章冒頭文

 現在、ぼくたちの生活や仕事は、インターネットなくして考えられない。これは、社会がデジタル化されたということだ。

 それによって、いろいろなことが便利になった。

 でもその反面、ソーシャルメディア依存が高まって依存症になったり、ソーシャルメディア上でフェイクニュースやヘイトスピーチが拡散され、社会に大きな影響をもたらしている。

 でもデジタル化は、社会生活だけではない。製造や事務仕事などのプロセスにも浸透し、人の働く労働を変えようとしている。

 デジタル化で、労働者が必要なくなる分野が出てくるのは間違いない。また逆に、デジタル化のおかげで、仕事場にいかなくても、家庭で仕事を済ませることができるようにもなる。それはそれでいいところもあるが、労働時間が生活全体にまで入り込んでしまい、労働時間がはっきり区別できなくなってしまう危険も伴う。

 また人工知能(AI)が普及してくると、ぼくたち市民はどう対応していくべきなのか。

 すでにわかるように、デジタル化にはいい面もあれば、悪い面もある。また、これまで当たり前だったことを新たに定義し直さなければならなくなる問題も発生する。たとえば、前述したような労働がそうだ。

 デジタル化によって、労働とは何か、いずれその定義を変えざるを得なくなるのは間違いない。

 ただデジタル化に伴う問題は、まだ十分に認識されていないし、知られていない。それが今の現状ではないだろうか。

 そこでここでは、今予想できる範囲において、デジタル化に伴う問題について考え、それがぼくたち市民にどう影響を与えるのかについて考えたい。

(2019年8月1日、まさお

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