第4章冒頭文
これまで、資本主義とグローバル化、デジタル化のもたらす問題について列挙してきた。でもそれが、すべてではないと思う。今の段階でぼくが気付いたことを中心に挙げたにすぎない。
実際には、もっといろいろあると思う。
ぼくたちは今、新しい時代を迎える過渡期にいる。資本主義がどうなっていくのか。グローバル化とデジタル化が社会にどういう影響を与えるのか。まだはっきりしない。ぼくたちは、世の中が将来どうなるのかわからずに右往左往している。
それが、ぼくたちを余計不安にさせている。不安といっても、不安の対象がはっきりしているだろうか。資本主義だったり、グローバル化やデジタル化など、抽象的なことだけに不安を抱いていないだろうか。
この現象が、今の社会の問題に反映していると思う。
ぼくたちは今、どういうところに不安を抱いているのか。この章では、それをより具体的にしておきたいと思う。それは、これまで述べてきた資本主義やグローバル化、デジタル化に由来しているのはいうまでもない。
でも、漠然とそう思っているだけだ。
不安の対象を具体化すれば、不安が具体化される。その不安にどう対応すればいいのか、どう心構えをしておけばいいのか、わかってくるのではないか。
そうすれば、不安が少し解消されるのではないだろうか。
それはもちろん、現時点でのことにすぎない。今後、新たな不安の対象が現れるだろう。でも、まずわかることから解明していく必要がある。
(2020年2月20日、まさお)
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