ぼくは、自分で黄斑変性症を治した
ちょうど4年前だった。左目が黄斑変性症になっていることがわかった。眼底と網膜の間の血管が膨らみ、その影響で眼底の真ん中が盛り上がっていた。見るだけなら、それほど支障はなかった。読み書きも、それほど不自由ではなかった。でも文字は、左目だけではほとんど識別することができなかった。
ジャーナリストという仕事柄、パソコンの前に座って仕事をしていることが多い。夜遅くまで仕事をすることも多く、徹夜で仕事をすることもあった。小さい時から強度の乱視で、その分目に対する負担が大きいのはわかっていた。
そのため、目のことでは、かなり気をつかってきたつもりだった。ほぼ毎日のように、目の玉を左右と上下に動かして目の体操をしていた。近くの窓の桟を見た後に遠方を見て、目の遠近体操もしていた。バスタブに浸かった時には、必ずバスタブのお湯で熱くなったタオルをまぶたの上に乗せて目の疲れをとった。
その意味では、ショックだった。どうしてぼくがと、思った。
目医者は、加齢性黄斑変性症ではないが、一種の黄斑変性症だと診断した。遺伝性の疑いが強いという。だから、右目も黄斑変性症になる可能性があるといった。
でも、家族にそんな例はないよと思った。母にも聞いてみた。聞いたことがないという。
自分が黄斑変性症になったというと、友人や知人、その家族に、意外と黄斑変性症を患っている人が多いことがわかった。
現代医学は対症療法でしかないと、ぼくは思っている。そのため、レーザー治療など何らかの対症治療を受けるつもりはまったくなかった。それは、治癒するための治療方法ではない。
歳をとったとはいえ、それほど高齢だとは思っていない。それだけに、何とかしなければと思った。ネットで調べたり、友人、知人からいろいろ情報をもらった。
その結果、食生活と生活スタイルを変えることによって治すことができると判断した。
すぐに、はじめてみた。
その効果は、すぐに現れる。2回目の診察で、医師もびっくりするくらい、眼底下の膨らみが小さくなっていることがわかった。
現在、黄斑変性症になった左目だけで格子状の直線を見ても、直線はほぼまっすぐに見える。ほんの数カ所で、直線がわずかに歪んで見えるにすぎない。左目だけでも、文字は識別できる。
ぼくは、ドイツで生活している。このやり方は、ドイツ人にはとても無理ではないかと思う。というのは、チーズなど乳製品を一切摂らないようにするからだ。でも、ぼくの友人経由でぼくの体験を聞き、それを試したドイツ人もいる。どうしたかなと思っていたら、少し経ってから、たいへんよくなったと報告をもらった。
ぼく自身は、こうでなければならないとは思っていない。でも、こういう方向で食生活と生活スタイルを変えれば、黄斑変性症は治ると確信している。その基本的な考え方からすると、白内障や緑内障、網膜剥離など、その他の目の病気にも効果があると思う。
ぼくははじめ、黄斑変性症という名前さえ知らなかった。でも、黄斑変性症に苦しむばかりでなく、ほとんど失明している人が意外に多いことも知った。
そういう人たちに、ぼくの体験を伝えたいと思う。そのため、これから何回かに分けてぼくの体験を連載していきたい。少しでも、参考になればと思う。
2019年3月28日、まさお
Comments
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貴重な経験談をありがとうございます
私もむくみが出てしまい、調べたら眼球奥に注射を…とばかり出て来るのでガックリ来ていた所、運良くこの記事に出会え心底安心しました
ルテインを取り生活習慣を見直します
医者の話では、どうしても食事療法の情報が一切出てこないので、この記事は同じ悩みを持つ人間にとって、とても有難い物です
この素晴らしい記事を書いて下さった貴方に心から感謝致します!!!
こんばんわ。
私も最近黄斑変性症になってしまいました。2年前からグルテンと乳製品、卵をとっていないのに。強度の近視のせいもあるみたいです。左目は網膜裂孔を過去起こして、右目は緑内障予備軍です。その右目が黄斑変性症になってしまいました。ショックです。
あなたのブログを参考にして、少しづつでも治していきたいです。