さてどうする?
日本にいる母に、家族に黄斑変性症で視力を失ったということがあったかどうか聞いてみた。
母は、黄斑変性症ということも知らなかった。高齢になって視力を失った親族も記憶にないという。
最初の診察から4カ月後の2回目の診察だったろうか。ぼくの症状がどうして遺伝性だと判断したのか、と医師に聞いてみた。
すると医師は、光干渉断層計による網膜の断面を撮影した写真を見せながら、右目は今のところは問題ない。でも、一カ所に疑わしい斑点がある。これが、将来膨らんで黄斑が変性してしまう危険があると説明してくれた。だからだという。
確かに、黄斑の裏に他とは違って暗くなっている部分がある。
遺伝性だといわれたことは、今もずーと引っかかっている。だが、治療してもらうつもりがない以上、まず左目をどうするかを考えなければならない。
目医者からはまず、進行具合を観察するために、8週間ごとに診察にくるようにいわれた。その間でも、変性して膨らんだ部分が破裂したと思ったら、すぐにくるようにいわれた。
毎日、チェックシートを見ながら進行していないかどうか、見ているだけでは何にもならない。
ネットで調べてわかったのは、ルテインといわれる栄養素が目にいいということだ。ルテインは、野菜や果物の黄色や赤色などの天然色素の一つ。緑の野菜に多く含まれている。
ルテインのサプリメントに、「オキュバイト」というのがある。それは、医師にかかる前から調べて知っていて、すぐに薬局で買って飲んでいた。
ただ、天然のものをという気持ちがあった。そうなると、青汁を飲むしかないのかと思っていた。
日本には、青汁の粉末や缶ジャースがある。でも成分をよく調べてみると、ルテインは含まれていない。それでは、意味がない。
日本の鍼灸の先生にも相談した。ただ、鍼灸では治すことはできず、進行を止めることしかできないといわれた。
友人の紹介で、光干渉断層計の写真を日本のある大学病院の専門家などにも見てもらった。でも、答えは予想した通り。レーザーか注射で治療できるということだけだった。
2019年8月12日、まさお
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