青汁をはじめる

 1カ月後に日本に行くからといって、推薦された本を買うまで待っているわけにはいかない。

 ぼく自身も、サプリメントでルテインを摂るよりは、ルテイン生の青野菜からと思っていた。青汁で黄斑変性症を治した人がいるなら、早速青汁をはじめるしかないと思った。

 そのためには、ミキサーが必要だ。でも、わが家にはない。

 ネットで調べてみると、青汁用のミキサーもいろいろ出ている。でも、青汁用のミキサーはおしゃれなデザインで、ちょっと高い。

 何のためのデザインかよくわからない。そのデザイン料で割高なら、そんなデザインは必要ない。だから、オーソドックスで伝統的なミキサーを買った。

 さすがドイツ製のミキサー。かなり頑丈そうだ。

 ネットで、ルテインの多く含まれる青野菜も調べた。一番多いのが、ケールだという。でもケールは、秋にならないと店頭に並ばない。冷凍ものなら、いつでも手にはいる。でも、新鮮な生野菜をと思った。

 次にルテインが多いのが、ほうれん草だった。ただ、ほうれん草にはショウ酸が多く含まれているので、食べ過ぎには注意したほうがいいことがわかった。ベルリンでは当時、新鮮なほうれん草がいつもスーパーマーケットにあるわけではなかった。

 それで思いついたのが、ルコラだ。ルコラだったら、こちらで手に入りやすい。それにピリッと辛いので、飲みやすいのではないかと思った。

 でも、一つの野菜に固定してしまうのではなく、まずはいろいろ試してみるのがいいと思った。

 まず、ほうれん草とルコラからはじめてみた。最初は、できるだけ純正な青汁のほうがいいのだろうと、青野菜だけにしてみた。

 なぜか、青汁は自動的に朝にと思った。何回かプアで青汁を作って飲んでみた。

 いやー、これはまずい。

 飲めないことはない。ほうれん草はちょっと生臭い感じ。ルコラはやはり、ピリッと辛い。でもこれでは、まずくて長く続かないと思った。

 そこで、果物を入れてみることにした。甘さを出すため、バナナとリンゴを入れてみた。これなら何とかなりそう。でも、このままでもいずれ飽きるのではないかと思った。

 そこで、思いついたのが豆乳だ。豆乳を朝飲むと、その日の調子がいいな感じていた。一層のこと、この豆乳も入れてはどうだろうか。

 豆乳を入れると、味がまろやかになる。ああ、これなら続くと思った。

 こうして、新鮮な青野菜とくだもの、それに豆乳を入れてミキサーにかけ、毎朝青汁をつくって飲むのが日課となった。

 はじめてから、もう4年以上続いている。冷蔵庫に材料がなくて、飲めない日もある。でも、それは気にしない。

2019年9月22日、まさお

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