食べた!

 抗生物質を注射されたハナコとタロウ。その後、自宅に連れて帰った。

 もちろん、すぐに餌を食べることはなかった。

 獣医さんのところに連れて行く前、目やにを濡らしたカット綿でふいてあげてあった。だから、目はまだぱっちりと開いている。それが、目やにで目がまた開かなくなるようであれば、抗生物質が効いていないことになる。

 ハナコとタロウはわが家にきてすぐに活発に動いていた時とは、まだまだ違った。どことなく、ぐったりしているように感じる。でも好奇心旺盛で、新しいわが家をあちこち探索して回っているようだった。

 キッチンには、まだ何が好きなのかわからないので、何種類もの餌がおいてある。でも、まだ食べない。猫用ミルクも与えてみたが、イヤだという。

 でも、水分は必要だ。水を飲んでいるかどうか、よく注意した。水は、飲んでいる。オシッコもしてあった。

 目やにが少し出ているようだが、目が開かなくなるほどではない。ただ、そう何回もカット綿で目やにをふき取るわけにもいかない。それによって、目の周りが炎症してしまうほうが恐い。

 静かに放っておいて、好きなようにさせるしかなかった。

 夕焼けで、空が少し赤くなった頃だろうか。キッチンからパリパリと、ハナコがドライフードを食べだす音が聞こえた。キッチンをのぞいて見ると、タロウもウェットフードを食べていた。

 これで、ひとまず安心。今晩は、安心して眠ることができる。

 翌朝、抗生物質を注射してもらうため、獣医のところにいった。

 ハナコとタロウが食べめたことを、獣医に報告。もちろん、それは抗生物質のおかげにすぎない。

 獣医は、当然のようにハナコとタロウに抗生物質を注射した。

2019年9月24日、まさお

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