今度は皮膚病

 ノミに対しては、居間を徹底的に掃除するほか、居間のソファに掛けてあった敷物を90度の高温で洗濯した。後は、毎日ハナコとタロウに植物性のノミ除けのスプレーをかけていた。

 ノミ対策は、それくらいしかしていない。居間をもう1回、掃除した程度だと思う。ノミがいないかと、何回もいろいろ探してみた。でも、見つけることができなかった。

 そのうち、ノミ対策は何もしなくなってしまった。

 ただ、その間にタロウの両耳が赤くなり、短い毛が抜けだしてきた。皮膚糸状菌だとまずい。ハナコにまで移ると、困ると思った。

 早速、タロウを獣医のところに連れて行った。獣医は、まず菌を培養させて確認するといった。でも、何らかの細菌であることは間違いない。抗生物質の入った乳液状の塗り薬を渡された。飲む抗生物質も処方されたが、在庫がないので注文するという。

 また抗生物質か、と思った。でも、塗り薬は仕方がないと思った。まず、それだけではじめて見た。

 数日後に、飲ませるための抗生物質ももらってきた。しかしこれは、すぐには飲ませなかった。まず様子を見ることにした。

 一番嫌だったのは、ハナコに移ることだった。タロウに塗り薬をつけると、必ず手を消毒した。でも、それくらいしかできなかった。ハナコとタロウが寄り添うことは、止めることができない。

 ありがたいことに、数日経ってもハナコには移らなかった。タロウには、塗り薬だけを続けた。

 タロウを抗生物質漬けにするのには、抵抗があった。塗り薬だけで何とかなってほしいと、祈るような気持ちだった。

 偶然、路上で獣医に会った。獣医からは、やはり細菌だといわれた。でも獣医は、抗生物質を渡しているのでそれで大丈夫だといった。獣医には、飲み薬を与えていないことはいわなかった。

 1週間ほど経つと、毛の抜けた部位から新しい毛が生えてきているように見える。赤味も少しずつ減ってきたように感じた。毛が生えてきたところには、もう抗生物質は塗らなかった。そのうち、赤味もなくなり、毛が耳全体に生えてきた。

 塗り薬を止め、再発しないか様子を伺った。大丈夫だった。ホッと安心した。

 同じ乳液状の抗生物質は、アレルギーによる皮膚病でタロウのからだ中に湿疹ができて、毛が抜けた時も渡された。でもその時は、それも使わなかった。

 それについては、後で詳しく書くことにする。

2019年12月09日、まさお

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