タロウが吐きだす

 ネコが吐くのは、それほど問題ではない。舌でからだをなめるので、胃に毛が溜まる。それを吐き出すために吐くのだ。

 メス猫のハナコは、毛が短い。そのため、ほとんど吐かなかった。

 それ対して、タロウの毛はちょっと長い。その分、毛を吐き出すことがあった。

生後1年くらいの時のハナコ(左)とタロウ(右)

 タロウの脱毛が寄生虫によるものだといわれ、獣医から薬を渡された。1カ月置きに3回、肩甲骨の当たりに薬を滴下しなければならなかった。最初の1回は、獣医さんのところで。後の2回は、自宅でぼくが投与した。

 2回目までは、変化がなかった。でも3回目に投与して少し経ってからだ。タロウがよく吐くようになった。それまでは、たまに毛を吐いていた。でも、今度はえさを食べた後は餌と一緒に吐いた。餌を食べて時間が経っていると、唾液のを吐いた。毛は混じっていなかった。

 薬を投与して、脱毛がよくなったわけではない。脱毛はよくもならず、悪くもならずという感じだった。むしろ、吐き出したのがとても気になった。

 今から思うと、それがタロウが自己免疫疾患となる最初の兆候だったのではないかと思う。

2020年5月11日、まさお

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