ポツダムで80個の灯籠を流す

 原爆投下80年ということで、2025年8月09日、米国トルーマン大統領が原爆投下を最終決断したトルーマンハウスの後ろにあるグリープニッツ湖で、80個の灯籠をつくって灯籠流しを行った。

 ここでいう最終決断とは、原爆投下の標的と投下時期が具体的に最終決定されたということ。それに基づいて軍部が原爆投下命令を出したのだった。それが、ポツダムにあるトルーマンハウスであった史実だ。

 グリープニッツ湖での灯籠流しは、今年で4回目。これまで2009年、2010年、2015年に行ってきた。2009年は翌年の予行演習だった。2010年夏にトルーマンハウスの前に当時広島と長崎で被爆した石を入れて記念碑を除幕したのを機に、5年ごとに追悼式典と灯籠流しを行うことにした。

 2020年はコロナの影響で、実施できなかった。そのため、10年ぶりの灯籠流しとなる。その意味で、これまで蓄積したノウハウを思い出して、これまで築いてきた人とのつながりを回復するととともに、ノウハウを新しい人たちに引き継いでいくのがとても大切な課題であった。

 今年の灯籠流しには、100人くらいの人が集まり、みんなで80を超える灯籠をつくった。天候にも恵まれ、予想していた以上にうまくいき、参加者もやる気満々で、次々に灯籠ができていった。

 今は20時40分くらいにならないと日没にならない。灯籠をつくりはじめてから2時間経ってようやく、灯籠をグリープニッツ湖に解きはなした。

 湖から灯籠を回収する人材が集まらず心配したが、当日に現場でリクルートして必要以上の人たちがボートに乗って灯籠を回収してくれた。

 これまでと違い、灯籠をつくるのと解き放つのを同じ場所でコンパクトにしてやったのがよかったのではないかと思う。

 ぼくが心配していたのは、今回は灯籠の土台となる2本の巾木に段ボールの板を使ったこと。段ボールの巾木は、水に浸かってすぐに柔らかくならないようにガムテームで補強したものの、すぐに剥がれてしまわないか心配だった。

 わが家のバスタブで何回か実験して大丈夫だとはわかっていたものの、いざ実際に湖に浮かせてみてどうなるかは、やってみないとわからない。ちょっと不安だった。

 しかし何事もなく、灯籠は十分に持ち堪えてくれた。

 会場では、5年ごとではなく、毎年やってほしいという声も聞かれる。たいへんうまくいったと思う。やれやれだった。

2025年8月10日、まさお

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関連サイト:
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