二酸化炭素を排出しているのは誰だ

まさお:ここまで、二酸化炭素など温室効果ガスの排出が増えてきたので、地球が温暖化していることを見てきた。そのからくりについても話したね。
 その原因は主に、産業革命後に、石炭や石油、ガスの化石燃料を燃やして、エネルギー源として使ってきたからだった。
 それでは一体、二酸化炭素を排出しているのは誰だろうか。

タロウ:そんなのさあ、人間でしょう。人間! 決まっているよ。

ハナコ:タロウ、それはみんな知っているの! まさおが聞きたいのは、具体的には誰か、何かということでしょう!

タ:あっ、そうか。ごめん。

ま:それなら、具体的に何だろうか。

タ:えーと、えーと。。。

ま:まず、自分の身の回りの生活から考えてみてはどうだろう。

ハ:それなら、お料理だよ。お料理する時に、ガスで熱をかけたりするでしょう。

タ:暖房もそうだ。ガスストーブとか、石炭ストーブもあるよね。

ま:ということは、どういうことだ。

タ:あっ、そうか。熱ということか。熱を得るために、二酸化炭素を排出しているのか。

ま:そうだ。その他に、自分の身の回りにないかな。

ハ:そうだ。車よ、車。車の燃料は、たとえばガソリンでしょう。昔、蒸気機関車は石炭を燃やして動いていたわよね。

ま:ということは?

ハ:交通ということね。トラックも車だから、何かを輸送する時に、二酸化炭素を出しているということでしょう。

タ:それだったら、船も、飛行機も、みんなそうだよ。

ハ:いやだあ。ということは、旅行する時もということになるわ。わたし、旅行大好きなのになあ。

ま:おい、おい。そんなこといっておれるのか。地球は何もしないと、温暖化していくばかりではないのか。

タ:そうだよ、ハナコ。好きだとか、好きではなく、どうすればいいのか、考えなければならないんだよ。

ま:タロウ、いいことをいうね。
 そのためにはまず、二酸化炭素を排出している原因を知らないといけないのではないか。だから、みんなに聞いているんだ。

ハ:そうだわ。わかった。

ま:それでは、他に生活において二酸化炭素を排出しているものはないかな。

タ:生活からはもう、思い当たらないけど。。。

ハ:でも、ちょっと待って。
 ひょっとして、まさおは生活からは直接排出していないけど、間接的に排出しているものも考えているのではないかな。

ま:おお、ハナコはいいところに気づいたぞ。

タ:ああ、わかった。タロウ、わかったよ!

ハ:タロウ、もったいぶらないでよ。

写真は、ドイツ北西部に立地するガス発電所。ガス発電所では、天然ガスを燃やしているので、二酸化炭素が排出される。

タ:電気、電気だよ。電気は、石炭やガスなどを燃やして発電するでしょう。その時に、二酸化炭素を排出している。でもぼくたちは、生活では電気としてしか使わないので、発電する時に二酸化炭素を排出していることには、すぐに気づかないんだよ。

ハ:そうだわ。電気よ、電気よね。

ま:いいぞ。二人ともわかってくれたね。
 石炭などで発電するのを何といったかな。

タ:火力発電だよ。それくらいは簡単、簡単。

ま:そうだね。ここで一つ、まとめておこう。
 今わかったことからいうと、二酸化炭素を排出しているのは火力発電だね。それから、車などの交通機関だ。ぼくたちの生活では、調理や暖房など熱が必要な時に二酸化炭素を排出している。これを一般家庭としておこうか。
 実は、もう一つたくさんの二酸化炭素を排出しているものがある。
 それは、なんだろう。

ハ:まさお、今日はこの辺で勘弁してくれない。もう考えられないよ。

タ:ぼくも、ハナコに賛成!

ま:わかった。今日はここまでにしよう。

2023年3月22日、まさお

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関連サイト:
火力発電の仕組み(四国電力)

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