河野さん、小泉さん、自民党から出ましょう

 河野太郎さま

 覚えていらっしゃいますか。今からもう、ちょうど21年前になると思います。ぼくが東京の総評会館でドイツの脱原発政策について話した時にいらしていました。主催者たちは、自民党の国会議員が総評会館にまで足を運んだのははじめてだと、興奮気味に話していたのを覚えています。

 その時は、延々と2時間以上もドイツの脱原発政策について話しました。長ーい話になりながらも、真剣に聞いていただいたみなさんの姿は、今も印象に残っています。日本にも真剣に、脱原発を望んでいる人たちがいるのだと、うれしく思いました。河野さんもこれから脱原発について、いろいろ勉強していきたいとお話しされていました。

ぼくが2000年10月に日本で話したドイツの脱原発に関する講演録の入っている小冊子

 でもあれから、日本の政治はまったく変わるどころか、悪くなるばかりです。一時民主党政権となりました。しかし福島第一原発事故などで、民主党政権が倒れます。その後は再び、自民党政権が続いています。今の自民党の政治は、右翼ポピュリズム政治以外の何ものでもありません。安倍退陣後も、安倍政治が続いています。岸田新政権になっても、それは変わりません。

 河野さんは総裁選において、自民党を変えようと、小泉進次郎さん、石破茂さんなどの支援を受けて立候補されました。しかし、安倍牙城を崩すまでには至りません。石破さんの例を見ても、河野さんは今後、自民党にいても『冷や飯』を食わされるだけになると思います。

 異端児は、自民党内では勝てない。それは、痛感されたと思います。異端児なら異端児らしく、自民党を変えるために、「安倍を潰す」、「安倍政治をぶっ潰す」くらいのことをいってほしかったと、ぼくは思います。

 総裁選は終わりました。終わったことをとやかくいっても仕方がありません。ただ日本は、このまま変わらないまま、衰退する道を歩んでいくのだろうと思います。

 ドイツから見ていると、日本はいろんな面で国際社会から取り残されてしまいました。最近では、コロナパンデミックへの対応、コロナワクチン開発、東京オリンピック・パラリンピク、さらには名古屋入管施設でスリランカ女性が死亡した事件を見ても、しかりです。

 日本は、人権保護、男女平等、LGBTなど社会的な問題ばかりでなく、技術革新においてもすでに世界から遅れてしまっています。それは、原発から離れられない日本の体質を見てもわかります。日本社会は内ばかりを見て、既得権益を守ることしか考えていません。でも社会は、技術革新によって既得権益を破壊していかない限り、健全な社会は生まれません。社会は停滞するばかりです。

 社会は、破壊することによって循環します。日本社会に活気をもたらすには、既得権益を潰して日本を変えるしかありません。

 そのためには、できるだけ早く抜本的な構造改革をはじめることが求められます。そうして日本を改革しない限り、脱炭素化を実現できないどころか、若い世代の未来を奪ってってしまいます。日本は今、そうした危機的なところにいます。

 でも今自民党には、日本を変えるだけの意識も力もありません。日本の野党にも中道票を引きつけ、日本を変えるだけの力がありません。ぼくは今の日本を変えるには、政界再編しかないと思います。

 それには、河野さんと小泉さんが石破さんらとともに自民党を離れて、政界を再編する原動力となるべきだと思います。日本を救うには、それしかありません。そうして、野党とともに中道票を獲得する新しい受け皿になってもらいたいと思います。

 自民党政権が続く限り、『冷や飯』を食べ続けるのは、河野さんや小泉さん、石破さんだけではありません。日本市民自体が将来性のない日本において、『冷や飯』を食べ続けなければなりません。その『冷や飯』を長く食べ続けるのは、若い世代です。それがいやなら、日本を捨てて国内から脱出するしかありません。

 でもそれは、誰も望んでいないと思います。

 日本の今の状況については、河野さんたちもよく把握されていると思います。日本がただ衰退するのを黙って見ているわけにはいきません。

 ぼくは今が、ちょうどいいタイミングだと思います。

 河野さん。

 小泉さん、石破さんらとともに自民党から出て政界を再編し、日本を将来のある国に立て直しましょう。

(2021年10月03日、まさお)

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