検索エンジンへの疑問

 普段からお世話になる検索エンジン。ぼくもいつも重宝させてもらっている。でも、不安がないわけではない。

 検察エンジンでは、上位に掲載される情報が一番利用されていると思う。でも、その掲載順位はどう決められているのだろうか。ユーザーはそれを知らないまま、情報を利用している。

 検索エンジンには、その掲載順位を決めるアルゴリズムがあるはずだ。でも、そのアルゴリズは公開されない。アルゴリズムが更新されると、掲載順位が変わることもある。

 情報の掲載順位は、検索エンジン側で決められる。それに、ユーザーも情報発信者もしたがっているにすぎない。

 検索エンジンが意図的に、何らかのイデオロギーから掲載順位を決めているかもしれない。特定の情報を排除しているかもしれない。特定の言語を排除しているかもしれない。

 それは、検索エンジンのプロバイダーにしかわからない。今のままでは、検索エンジンによって簡単に情報操作することもできる。

 だから、検索エンジンの意向次第で、少数意見やマイナーな技術や学術分野などが忘れられてしまう危険がある。古い文献などは、デジタル化されるまでに時間がかかり、デジタル化されないと、忘れられる危険もある。

 この検索エンジンの問題については、ユーザー側も気をつけないといけない。でも、これだけたくさん情報が氾濫していると、それはほとんど無理といってもいい。検索エンジン依存は、高まるばかりだ。

 ぼくにとって、検索エンジンはある意味で人気投票だ。そう思って使っている。

 でも検索エンジンによって、何がメインストリームか、簡単に形成されてしまうのも事実。そうなると、社会の大半はその方向にしか動かなくなる。

 社会が画一化される心配がある。

 それに対抗するには、いろいろな検索エンジンが出てくること。さらに、検索エンジンにアルゴリズムを公開するよう求めることではないか。

 ユーザーである市民が、そういう声をあげていく必要がある。

 でも現在、検索エンジンはGoogleに一点集中してしまっている。Googleは、自社情報を一切公開しない。

 またGoogleの検索エンジンを使うと、ユーザが何を検索したかや、ユーザーの個人情報もGoogleに集中する。

 その結果、検索して収集した情報に基づいて、検索結果がユーザーの好みに応じたものとなる危険もある。嫌なもの、関心のないものは、排除されていく。

 これは、人間の考え方や成長にも影響を与える危険がある。

 ぼくはそれがいやなので、Startpage.comという検察エンジンを使っている。検察自体は、Goolgeの検察エンジンで行われる。でもこの検索エンジンは、Googleとユーザーの間に入って、ユーザー情報がGoogleに伝わらないようフィルターの枠割を果す。

 だから、ぼくの個人情報はGoogleには伝わらない。ぼくが何を検索したかも、Googleに知られることはない。

(2019年10月25日、まさお)

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