ミニ大根を収穫

 3週間前にバルコニーで見つけたミニ大根(「ミニ大根ができちゃった」)。その後も、スクスクとまではいかないが、”順調”に大きくなっているのがわかった。

 大根は、寒くても問題ない。零下になって、土が凍っても大丈夫なはずだ。問題は、小さなビニールポットに入れてあること。雨が続いたりして、ビニールポットに水が溜まるほうが心配だった。それでは、大根が腐ってしまう。

 ちょっと前に雨が続いていたので、それがちょっと気になっていた。

 そうやって気をもむくらいなら、収穫してしまったほうが気が楽になる。ということで、思い切ってビニールポットからミニ大根を引き抜いて収穫することにした。

収穫したミニ大根

 そこでオオーとびっくりしたのは、大根の先に長い根がしっかりついていたこと。小さなビニールポットにも関わらず、しっかりと根をはりめぐらせていたのだった。

 それが、ミニ大根をこうやって育ててくれた源なのだと思う。

 肥料は、いっさいやっていない。土と雨水だけで育ったミニ大根。それでも10センチメートル大になったのだから、その生命力には関心させられる。

 収穫したら、ミニ大根をどうするか。

 生でそのままかじるのが、ミニ大根に一番敬意を表することになるのかなと思っていた。生野菜のスティックのような感覚で、サクッと食べてみたい。

 ところが、新しい問題が起こった。

 スーパーに大根がないのだ。わざわざアジアショップにまでいって探したが、店頭には並んでいなかった。わが家では、お雑煮に大根を入れる。でも元旦のお雑煮には、このミニ大根しかないことになった。

 こちらでは日本と違って、大根がいつも店頭にあるわけではない。あっても、日本のようにピチピチした感じがしない。新鮮さがあまりにも違う。しなびている場合も多い。すが入っていることも結構ある。

 それに比べれば、わが家で収穫したミニ大根はよほど新鮮そうだ。ピチピチ感もある。これはいけそうだ。もうそれしかない。

 ということで、連れ合いと話してお雑煮にはシンボリックにこのミニ大根を入れようということになった。そんな代役でも、ミニ大根は許してくれるだろうか。

 そうすれば、お雑煮も何とか形になる。ミニ大根のおかげというしかない。すっかり忘れてしまっていたにも関わらず、こんなに役に立ってくれるとは思ってもみなかった。感謝、感謝、感謝。

 こうしてミニ大根を食べるのは、新年までおあずけということになった。

2020年12月31日、まさお

関連記事:
ミニ大根ができちゃった

この記事をシェア、ブックマークする

 Leave a Comment

All input areas are required. Your e-mail address will not be made public.

Please check the contents before sending.