人工調味料フリーの食生活

 ベルリンでも、中華やベトナム、タイ、インド、日本などアジア料理のレストランやファーストフード店が増えた。日本食では今、ラーメンブームだ。

 ただ最近、アジアレストランで食べた後に、気分が悪くなることが増えた。食べている時はそれほど感じないが、口の中に後味の悪さが残る。特に中華、ベトナム、タイ料理などを食べた後に、すごく後味の悪さを感じることがある。

 その後味の悪さはすぐに、人工調味料の味だと気づいた。人工調味料が使われているかどうか、敏感に感じるようになったのだと思う。

 それは、コロナ禍のロックダウンでアジアレストランで外食する機会がなく、人工調味料の味から遠ざかっていたからではないか。そう思う。

 自宅では、人工調味料は使っていない。日本製のマヨネーズやだしの素に人工調味料が入っている。ただマヨネーズはそんなに使わない。味噌汁のだしにはあごだしを使う。醤油は、有機栽培された原材料によってオランダでつくられた醤油なので、人工調味料は入っていない。

 砂糖はサッカロース(ショ糖)か粗糖で、いずれも有機栽培されたもの。塩は海塩だ。

 スパゲッティには、たとえば有機トマトの缶詰を使う。トマトをゆでただけのもので、人工調味料は入っていない。安いピザでは、チーズまで人工のものが多い。でも最近は、有機栽培された素材でできた冷凍ピザを食べる。有機かそうでないかで、もうそれほど価格に差がなくなったからだ。ピザ1枚で10セント(約15円)くらいしか違わない。それなら、おいしい有機のもののほうがいい。

 西洋料理には香辛料を使う。でもそれは自然の素材なので、人工のものではない。パンは今、ほとんど自宅で焼いているので、自然の素材しか使っていない。それもすべて、有機栽培されたものにしている。

 こうしてぼくは、コロナ禍で人工調味料から離れてしまった。それで、人工調味料の入っているものを食べると、敏感に感じてしまうのだと思う。

 今、愛猫タロウが自己免疫疾患になって苦労していることを連載している。それも、人工調味料のせいだったのではないかと思っている。今でこそ、純粋に肉でできた餌しかあげていない。でも小さい時は、人工調味料で食欲をそそる餌ばかりをあげていた。

 まだこどもの時、子猫用の餌にしたほうがいいと獣医にいわれた。ただ一般のお店には、そう子猫用の餌がない。それでつい、安物の餌をあげてしまっていた。そこには食欲をそそる人工調味料がたくさん使われている。それが、タロウの病気の根本的な原因ではないかと思う。

 安物の餌から、純粋に肉からできた高級な餌に切り替えるのもたいへんだった。動物でさえ、こうやって人工調味料によって食が騙されている。猫は小さな動物であるだけ、人工調味料の影響を受けやすいのではないかと思う。

 ぼくは、タロウの病気と戦いながら、いかに健康のためには食の質が大切かを思い知らされた。質のいいものを食べれば、暴食いもしない。肥満にもならないし、病気にも強い。

 日本で青汁のパックを開けて飲んだことがある。でも一口で、もう飲めなかった。これは、薬品だと思った。パックをよく見ると、青い野菜に含まれているはずのルテインが入っていない。人工調味料で味付けもしてあった。健康のための青汁のはずなのに、ひどいと思った。

 食品のパックの表示を見ても、それが人工調味料かどうか素人には判断できないように、専門用語ばかりが並んでいる場合も多い。でも普段、人工調味料を使っていなければ、ちょっと一口食べてみるだけでもわかるものだ。

 こうして、自分の食の安全を守るしかないのか。悲しい話だが。

2021年10月25日、まさお

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関連サイト:
食品の安全はこう管理されている
HACCPに沿った衛生管理制度(厚労省)

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