タウシュ

市販の餌に欠陥あり

 タロウに嘔吐と下痢が続いていることは、前回書いた。このしつこい嘔吐と下痢は、なかなか治らない。ぼくたちは、いろんなことを試してきた。でも、まだ悩まされ続けている。

 そのことについては、これからまだ書き続けていくつもりだ。その前に、市販のネコの餌に根本的な欠陥があることについて、書いておきたい。

 すでに、ネコの餌の問題について2回書いたと思う。ハナコとタロウには、牛肉と魚にアレルギー反応がある。それに対しては、食事療法で対応するしかない。でもその餌自体の問題に、さんざん苦しめられた。

 ハナコは、ドライフードしか食べなかった。ドライフードを獣医の勧めで、高品質で高価なドイツのVET-CONCEPTのドライフードに簡単に切り換えることができた。それで、ハナコのしつこい目やにはほとんど治った。

最近のタロウ。鼻の頭と口の周りににきびが出ている

 問題はタロウだった。タロウはほとんど、ウェットフードしか食べない。獣医の勧めで、同じくVET-CONCEPTのウェットフードに換えようとした。ところが、ほとんど食べようとしない。ちょっと口をつけて、すぐに止める。もっとおいしいものがほしい、と催促される。それは、VET-CONCEPTの餌に人工調味料が入っていないからだった。

 小さい時から人工調味料の入った市販の餌に慣れてしまったタロウには、人工調味料の入っていない餌は、高品質であっても、食欲をそそらず、まずい餌だった。

 仕方がないので、獣医からは、市販の中でも高級なアミモンダにしてはどうかと勧められた。もちろん、牛肉と魚と表示されたものは絶対に避けた。

 アニモンダの餌は、人工着色料や人工保存料、人工香料は入っておらず、自然なものという売れこみだ。その点で、ぼくたちは安心していた。しかし、タロウの湿疹は一向に消えない。牛肉と魚の入ったものは与えていない。それなのになぜなのか。ぼくたちには、よくわからなかった。

 嘔吐と下痢は常にあるわけではなく、1週間おきぐらいにくる。よくもならなければ、悪くもならないという感じだった。

 当時はむしろ、いつもある湿疹のほうに悩まされた。餌による食事療法だけではどうしようもない。コロイド銀の溶液を湿疹に塗って、かゆいのを和らげることぐらいしかできなかった(「タロウのチョッキ」)。
 
 ぼくたちは親として、途方に暮れていたといってもいい。ただ湿疹がそれほどひどくならず、脱毛しないことだけが救いだった。

 その原因がわかるまでには、かなりの時間がかかった。

 それは、市販の餌の製造プロセスに問題があるからだ。市販の餌では、たとえば牛肉から餌を製造して、その後に同じ製造機で鳥肉の餌を製造する。でも牛肉の餌を製造しても、その後に製造機をしっかり清掃しないという。だから鳥肉の餌に、牛肉が混入する。

 それが、タロウの湿疹が治らない原因だった。餌のラベルには、餌の原料となる肉の種類が表示されている。でも、その表示が当てにならない。スーパーなどで簡単に手に入る市販の餌では、どの餌にもこの問題があるという。この問題は、獣医から知らされた。

 VET-CONCEPTのように、表示を信頼できる高品質の餌を食べてくれればいい。でもそうしてもらわない限り、タロウの湿疹は治らないということだ。しかしタロウは、人工調味料の入っていない高品質の餌を食べようとしない。

 どうすればいいのだろうか。ぼくたちには手の打ちようがなかった。

2021年5月17日、まさお

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VET-CONCEPT(ドイツ語)

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