ベルリンの中心を流れる小川
ベルリンの中心を北から南に流れる小川がある。パンケ(Panke)川という。ベルリン北東部にあるベルナウ(Bernau)にあるバルミーン(Barmin)高原から南西に流れ、ベルリン中心でシュプレー川に合流する。
全長29キロメートル。そのうちの20キロメートル余りがベルリン市内を流れる。今でこそ、川の両側が緑の多い遊歩道として整備され、地区ごとにその地区の街の雰囲気に統合されている。しかし昔はそうではなかった。19世紀末から住民が増え、工場なども立地したことで、排水が川に垂れ流しにされ、悪臭がひどかったといわれる。
しかし20世紀後半になって、住民が自然と生活の質の向上を求め、川を中心として「都市に自然を」をモットーに地域が再開発された。川の遊歩道は緑で一杯。あちこちに公園が多いのも目立つ。
ぼくはパンケ川がシュプレー川に合流する手前辺りから上流に向かって歩いた。その辺りでは、パンケ川がベルリンの壁のほぼ脇を流れている。東側は旧東ベルリンで、壁崩壊後の再開発で高級な集合住宅が目立つ。
パンケ川がその支流である南パンケ川に分かれるところが南パンケ公園になっている。公園を北に通り抜けると、典型的なウェディング地区だ。急に庶民っぽい感じに変わり、路上にゴミが目立つようになる。


小川の水は、赤レンガの壁の間をチョロチョロと流れる。
急に廃墟のような建物が出てきた。よく見ると、「パンケ・ギャラリー」となる。あちこちグラフィティだらけだ。これについては、次の「ベルリーナールフト」で取り上げたい。


昔の工場が赤いレンガできれいに修復されている。そこからから都市鉄道Sバーン環状線のガード下を通り抜けると(右の写真)、急に立派な建物が現れた。ベルリーナールフトの「公立図書館」で取り上げたルイーゼ鉱泉水浴場のあるところだ。


ルイーゼ鉱泉水浴場の建物はとても威厳があり、美しい。

北に向かうにしたがい、ところどころに古い大きな木が目につくようになる。ベルリンの中心と違い、戦争で破壊されなかったからだ。






同時に、緑が一段と多くなる。大都市でありながら、のどかな田舎町の雰囲気が漂うようになる。ガーデンハウス地帯も増えてきた。

前に見える鉄橋はSバーンの鉄橋。そこを通り抜けると、旧東ベルリンのパンコウ地区だ。
Sバーンの東側には、桜並木があった。これはベルリンの壁跡地で、日本から寄付金で桜の木が植林された。
そのすぐ先に、「ミラベラ(Mirabella)」というカフェ・レストランがあったので、そこに座って一休みすることにした。パンコウ市民公園の下に位置する。驚いたのは、生ビールがベルリン産のクラフトビール(地ビール)しかないこと。「ブルロ(BRLO)」、「ベルリーナー・ベルク(Berliner Berg)」、「エッシェンブロイ(Eschenbräu)」の「ピルス(Pils)」と「パンケゴールド(Pnakegold)」があった。これはすごい!

パンケ川を上がってきたのだから、ぼくはパンケゴールドを選んだ。作りたての若いビールで、とてもフレッシュな感じがした。エッシェンブロイ(Eschenbräu)で醸造されたので、エッシェンブロイ(Eschenbräu)のグラスでできた。ビールがゴールドのように輝いている。
ぼくはよく、ベルリンのクラフトビール「レムケ(Lemke)」を飲んでいる。ベルリンにはたくさんのクラフトビールがあるので、ビールが好きなぼくにはたいへんありがたい。そのほかでは、ベルリンフィルのコンサートの後にポツダム広場にあるリンデンブロイ(Lindenbräu)でオーガニックビールの「ホップフィンガー(Hopfinger)」を飲んだりしている。
全体で8.5キロメートルあまりの行程。いずれ、さらに上流に向かって歩きたい。
2026年6月04日、まさお
関連記事:
3000年前にできたとりでに広がるニラ畑
公立図書館
公共フェリーは老人の極楽だ
関連サイト:
本文に挙げたベルリンのクラフトビール
ブルロ(BRLO)、ベルリン・クロイツベルク産(ドイツ語)
ベルリーナー・ベルク(Berliner Berg)、ベルリン・ノイケルン産(ドイツ語)
エッシェンブロイ(Eschenbräu)、ベルリン・ウェディング産(ドイツ語)
レムケ(Lemke)、ベルリン・ミッテ産(ドイツ語)
リンデンブロイ(Lindenbräu)、ホップフィンガーブロイ(Hopfingerbräu)、ベルリン・ミッテ産(ドイツ語)