石炭と木はエネルギー源

まさお:前回、石炭や石油は、昔生息していた樹木や微生物などの生物が化石化したものだということについて話したね。だから石炭や石油は、化石燃料といわれる。それを燃やして熱を発生させ、その熱エネルギーを運動エネルギーに換えて、発電したり、自動車や蒸気機関車などの機械を動かすのだった。
 その時、熱エネルギーの元になっているエネルギーはなんだろうかと聞いたね。でも、その答えはまだ出ていない。
 じゃ、何だ?

タロウ:それは、化石化した石炭や石油がエネルギー源だからでしょう!

ハナコ:そんなの簡単よね。

ま:そうだ。でも、石炭や石油がエネルギー源なら、その中に何かエネルギーがあるのではないのか。そのエネルギーが熱エネルギーに換わるのではないのかな。

タ:そうか。確かにそうだね。石炭や石油は、何かエネルギーを持っているから、それが熱エネルギーに換わるんだ。

ハ:石炭や石油が化石化する前は、樹木や微生物などの生物だったのよね。

ま:ハナコは、いいところに気づいたね。

ハ:たとえば今、薪を燃やしても、同じように熱が発生するでしょう。その熱で、蒸気を発生させることができるよね。ということは、石炭も薪もエネルギー源としては、変わらないのかな。。。

タ:多分、そうだと思う。いや、そうに決まっている。そうでないと、おかしい。

ま:どうして、そうでないとおかしいのだ?

ハ:薪は、木の一部でしょう。それが、化石化したか、していないか。それだけの違いではないの。。。

ま:違いがないとは、どういうことかな。もっと具体的にいえないかな。

タ:ほら、きたぞ。まさおはきっと、エネルギーのことをいっているのよ。石炭も薪も燃やせば熱を出すから、その元のエネルギーは同じなんではないかな。

ま:ああ、そうだった。ぼくの聞き方が悪かった。順番を変えよう。
 ハナコがいったところに戻ろう。ハナコは、薪は木の一部だといったね。それは、その通りだ。
 それでは、木はどうして大きくなるのかな。まずそこから、考えよう。木が大きくならないと、たくさんの燃料を手に入れることはできないよね。
 木はどうして、大きくなるのだろうか。

木が大きくなるのはなぜ?

タ:そんなの簡単だよ。木に水をやらないと枯れるから、水ととともに大きくなるのだよ。

ま:それだけで大きくなるのかな。きみたちは、これまで水だけで大きくなったのかな。。。

ハ:ご飯食べるからよね。ということは、木に肥料をあげるから。。。

タ:でも野生の森林では、肥料なんてあげないよ。それでも木は、大きく成長している。どうしてだろう?

ま:どうしてかな。

ハ:ああ、わかった。太陽よ。太陽の光よ。植物は、暗いところでは育たないもの。

ま:その通り。植物の成長に太陽の光が必要なことはすでに、きみたちと一緒に話しているんだ。どこだったかな。そしてきみたちは、それを中学校の理科の授業でも習っているはずだ。
 それなら、そんなに難しいことではないよね。どうして木が成長するのかは、次までのー宿題にしよう。

タ:えー、宿題。宿題なんて、いやだなあ。

ハ:ハッハッハア。わたしはもう、思い出したわ。簡単、簡単!

タ:ハナコ、教えてよ!

ハ:いやよ。自分で勉強しなさい。

ま:ハナコのいう通り!タロウは、自分で勉強するんだね。

タ:はーい、わかった。やるよ。

2021年12月22日、まさお

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関連サイト:
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