石炭で火力発電する

まさお:ぼくたちはようやく、石炭で火力発電するところまできた。それでは、石炭で火力発電するのをエネルギーの面から説明できるかな。

ハナコ:ほら、きたわよ。タロウ。まさおの得意なやつ。

タロウ:そんなのお茶の子さいさい、お茶の子だよ。

ま:じゃ、タロウに説明してもらおう!

タ:それはですね、石炭を燃やせばいいのですよ。石炭に火をつけて、燃やして発電する。

ま:ほう、それから。石炭を燃やすと、熱くなるね。その熱で発電できるのかな?

これは石炭の一種だが、石炭よりも質の悪い褐炭といわれるもの。ドイツは世界最大の褐炭産出国だが、ドイツは遅くとも2038年までに脱石炭を実現する計画だ

タ:はい、その通り。

ハ:ちょっと待ってよ。タロウ。熱からどうして発電できるのかな。熱がそのまま電気に換わるのか?

タ:そうじゃないのかな。。。

ま:みんな、やかんは知っているよね。

ハ:知ってる。知ってる。それでお湯をかわすのよね。

ま:そうだ。たとえば、やかんでお湯を沸かす時、火を付けるよね。たとえばガスコンロ。ストーブでもいい。それでお湯を沸かす。お湯が沸騰すると、どうなるかな?

ハ:やかんから湯気がでる。

ま:そうだ。それはどうしてだ?

タ:えーと、えーと。コンロやストーブの火が熱いので、お湯が沸くんだよ。

ま:そしてお湯が沸くと、どうなる。

ハ:湯気が出るわ。

ま:その湯気とは???

タ:ああ、わかった。蒸気だよ。蒸気。

ま:蒸気とは何だ?

ハ:ああ、そうだわ。水が沸騰して、気化するのよ。

ま:よし、いいぞ。気化するとは、水がどうなったのかな?

ハ:気体になったということでしょう。違うかしら

ま:そうだ。そして、気体である蒸気は熱いよね。それが、熱エネルギーで熱くなったのはわかると思う。さて気体が熱いと、どうなるんだろう?

ハ:ええ、何それ。わかんない。

タ:ひょっとして、熱いところから冷たいところに動くということ?

ま:ひょっとしなくても、熱いところから冷たいところに動くんだ。ということは、どうなったんだ。エネルギーとして考えてごらん。

ハ:はい、わかった。熱エネルギーが運動エネルギーに換わったんでしょう。

ま:その通り。そして発電所では、この運動エネルギーを使ってタービンを回すんだね。その回転エネルギーで発電機を回すと、運動エネルギーが電気エネルギーに換わるんだ。
 火力発電では、こうして発電する。それではタロウ、まとめてくれるかな。

タ:ええ、ぼくが。どうして。

ハ:大丈夫。タロウ、できるわよ。

タ:えーと、まず石炭を燃やして熱をつくるんだよ。その熱でお湯を沸かして、蒸気にする。蒸気は熱いので、冷たいところに動こうとする。そうして、運動エネルギーに換わるんだ。

ま:タロウ、いいぞ。そして?

タ:その運動エネルギーでタービンを回すんだ。それで発電機を回すと、今度は運動エネルギーが電気エネルギーに換わるんだよね。

ま:ようし、うまく説明できた。今日は、ここまでにしよう。

ハ:タロウ、やったわね。すごーい。

2021年10月12日、まさお

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関連サイト:
火力発電の基本原理 – 電気事業連合会

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