石炭で火力発電する
まさお:ぼくたちはようやく、石炭で火力発電するところまできた。それでは、石炭で火力発電するのをエネルギーの面から説明できるかな。
ハナコ:ほら、きたわよ。タロウ。まさおの得意なやつ。
タロウ:そんなのお茶の子さいさい、お茶の子だよ。
ま:じゃ、タロウに説明してもらおう!
タ:それはですね、石炭を燃やせばいいのですよ。石炭に火をつけて、燃やして発電する。
ま:ほう、それから。石炭を燃やすと、熱くなるね。その熱で発電できるのかな?
タ:はい、その通り。
ハ:ちょっと待ってよ。タロウ。熱からどうして発電できるのかな。熱がそのまま電気に換わるのか?
タ:そうじゃないのかな。。。
ま:みんな、やかんは知っているよね。
ハ:知ってる。知ってる。それでお湯をかわすのよね。
ま:そうだ。たとえば、やかんでお湯を沸かす時、火を付けるよね。たとえばガスコンロ。ストーブでもいい。それでお湯を沸かす。お湯が沸騰すると、どうなるかな?
ハ:やかんから湯気がでる。
ま:そうだ。それはどうしてだ?
タ:えーと、えーと。コンロやストーブの火が熱いので、お湯が沸くんだよ。
ま:そしてお湯が沸くと、どうなる。
ハ:湯気が出るわ。
ま:その湯気とは???
タ:ああ、わかった。蒸気だよ。蒸気。
ま:蒸気とは何だ?
ハ:ああ、そうだわ。水が沸騰して、気化するのよ。
ま:よし、いいぞ。気化するとは、水がどうなったのかな?
ハ:気体になったということでしょう。違うかしら
ま:そうだ。そして、気体である蒸気は熱いよね。それが、熱エネルギーで熱くなったのはわかると思う。さて気体が熱いと、どうなるんだろう?
ハ:ええ、何それ。わかんない。
タ:ひょっとして、熱いところから冷たいところに動くということ?
ま:ひょっとしなくても、熱いところから冷たいところに動くんだ。ということは、どうなったんだ。エネルギーとして考えてごらん。
ハ:はい、わかった。熱エネルギーが運動エネルギーに換わったんでしょう。
ま:その通り。そして発電所では、この運動エネルギーを使ってタービンを回すんだね。その回転エネルギーで発電機を回すと、運動エネルギーが電気エネルギーに換わるんだ。
火力発電では、こうして発電する。それではタロウ、まとめてくれるかな。
タ:ええ、ぼくが。どうして。
ハ:大丈夫。タロウ、できるわよ。
タ:えーと、まず石炭を燃やして熱をつくるんだよ。その熱でお湯を沸かして、蒸気にする。蒸気は熱いので、冷たいところに動こうとする。そうして、運動エネルギーに換わるんだ。
ま:タロウ、いいぞ。そして?
タ:その運動エネルギーでタービンを回すんだ。それで発電機を回すと、今度は運動エネルギーが電気エネルギーに換わるんだよね。
ま:ようし、うまく説明できた。今日は、ここまでにしよう。
ハ:タロウ、やったわね。すごーい。
2021年10月12日、まさお
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関連サイト:
火力発電の基本原理 – 電気事業連合会
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