木が燃えると、二酸化炭素がでる

まさお:前回、二人に宿題を出しておいたね。それは、何だった?

ハナコ:木が燃えるには、何が必要かということでしょう

ま:そうだ。タロウはライターといったね。ライターの火で、木が燃えるということだね。

タロウ:そうだよ。火がないと、燃えないよ

ま:その火とは、何を意味するのかな

タ:何を意味する?

ハ:ハーイ、わかった。火は熱いからよ。そうでしょう!

ま:おお、ハナコいいね。そうだ。熱が必要なんだ。その熱が、木の表面の温度を上げるんだね。
 いくら熱があっても、何でも燃えるものかな。燃えないもはないかな

タ:石は燃えないよね。でもどうして、木は燃えるんだろう?

ハ:それは、木が燃えるものだから?

ま:そうだね。木は石ではないね。木は、難しいことばでいうと、可燃物なんだ。でも燃えるといっても、木にはすぐに、火がつくだろうか?

ハ:ええ?

森にあった枝を集めて、火をおこす

タ:まず、煙が出るけど、その時は燃えていないのかな

ま:タロウは、いいところに気がついたぞ。そうだ。煙が出て、ある程度温度が高くなったところで、その煙に火がつんだ。それで、木が燃えはじめる
 さて、これで木のように燃えるもの(可燃物)と、熱が必要なことがわかった。それだけで、木は燃えるのかな?
 きみたち、焚き火をしたことあるかな。焚き火が消えそうになったら、どうする?

ハ:あおいで、風をおくればいいでしょう

ま:それは、何のためかな。風が吹けばいいのかな。

タ:違う、違う。それは???

ハ:ひょっとして、空気中の酸素をおくっていることになるのかな?

焚き火で、みんなでカレーをつくって食べた (いずれの写真も、山形県であった福島県のこどもたちのリフレッシュデーから)

ま:今日は、ハナコの日だね。そうなんだ。そうして、酸素をおくるんだね。
 木が燃えるとは、木の中の炭素Cが、空気中の酸素O2と結びつくことなんだ。
 酸素と結合することを、何というか、知っているかな?

タ:ぼくにいわせて。ぼくに。酸化反応でーす

ま:その通り!それでは、炭素と酸素が結びつくと、何になる?

ハ:ハイ、ハイ。C + O2で、CO2。二酸化炭素!

ま:これは、どういうことかな?

タ:木が燃えると、二酸化炭素が放出されるということよね

ま:今日は、二人ともいいね。二酸化炭素が放出されることは、しっかり頭に入れておいてくれよ。次回はそこからはじまるからね。
 今日は、ここまでにしよう

ハ+タ:やったー!

2022年2月02日、まさお

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関連サイト:
木はなぜ燃えるの?素朴な疑問に迫ってみました!(里山4ライフ)
燃える・燃焼の基本(法科学鑑定研究所 法工学)

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