光は熱い?

 冬日向にいると、暖かい。夏になると、暑くて日向におれないことが多い。また日向には光がたくさんあって、明るい。

 それに対して、日陰に入ると涼しい。光も少ないので、少し暗くなる。

 日向と日陰の違いは、太陽が当たっているかいないかだ。冬は、太陽があってありがたいと思う。夏は逆に、太陽を避けるようになる。日傘は、太陽の光を避けるためのものだ。

 夜電灯をつけると、明るくなる。そのうちに、電球は熱くなる。もう電球には触れなくなる。

 夜は、電灯が明るくなるのは電気のおかげだということは、誰でも知っていると思う。

 こうした生活での経験から、光があるから、暖かい、暑い、熱いのだと思ってしまうと思う。光が熱を持っているということだ。

 でも、光は本当に熱を持っていて、熱を発しているのだろうか。

 ぼくはこのブログで、エネルギー転換について書いたことがある。電灯は、電気エネルギーを光エネルギーに換えて明るくする。電球が熱いのは、その光エネルギーがさらに熱エネルギーに換わるからなのか。

 太陽があるところで明るいのは、光エネルギーがあるからだ。その光エネルギーが熱エネルギーに換わるから、明るいところでは暖かいのか。

 そうではない。

 太陽は、光エネルギーと熱エネルギーを地球にもたらしてくれている。電気では、電球によって光エネルギーに換わる時、電気エネルギーをそのまますべて光エネルギーに換えることができない。電気エネルギーの一部が熱エネルギーに換わる。だから、電球は熱くなる。

 光エネルギーでは光で明るくなるが、光エネルギーに熱があるから、暖かかったり、熱いわけではない。熱いのは、熱エネルギーがあるからだ。

 たとえば蛍は夜光を発するが、その時蛍を捕まえても熱くない。それは、蛍が体内にある化学エネルギーのほとんどを光エネルギーに換えることができるからだ。

 だから、光があるから熱いわけではない。熱エネルギーからあるから熱いのだ。

 なぜ、こういう話をしたのか。再生可能エネルギーとどう関係があるのだろうか。

 それは、太陽を再生可能エネルギーとしてどう使うのか、はっきりさせたかったからだ。

 太陽の光エネルギーを使って発電するのが、ソーラーパネルだ。それに対して、太陽の熱エネルギーを使ってお湯をつくるのが、太陽熱コレクター(温水器)だ。太陽熱を電気エネルギーに換えれば、太陽熱発電となる。

 それをはっきり区別しておきたかった。

2020年3月25日、まさお

関連サイト:
エネルギーは変わる
電気だけがエネルギーではない

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