エネルギーによって、たくさんのことができるようになった

 ぼくは以前、「人類はエネルギーとともに進歩してきた」という記事を書いた。人類は火を使うことと、農業を行うことによって、とても進歩したのだった。それは、熱エネルギーと光エネルギーのおかげだった。

 ぼくたち人類は、それ以外にもエネルギーを使ってそれまでできなかったことを可能にしている。

 たとえば牛や馬を使って農業をしたり、荷物を運んだ。農作業を人間がやっているだけでは、それほどたくさんのことはできない。それを牛や馬を使って農地を耕した。その結果、人間だけでやるよりも広い農地で農業ができ、たくさんの収穫を得ることができるようになった。

 また馬車で農作物を運べば、一度にたくさんの農作物を輸送することができるようになった。人間が荷物を担いだり、荷車を引っ張るだけでは運べる量に限界がある。その結果、農作物を遠方に運ぶこともできるようになった。

 さらに人類は、川の水を利用して水車を回し、穀物をひいた。あるいは、糸を紡ぎ、布を織った。それによって、穀物をたくさん食べることができるようになった。布でたくさんの洋服をつくることができるようになった。

 そうしたことが、人口の増える要因にもなっている。

こうしたピストンポンプがあるから、たくさんの水を排水できる

 現在、牛や馬、そして水車はほとんど使われない。すべて機械(車も含めて)に代わってしまった。機械を使えるようになったのは、すでに書いたように産業革命のおかげだった。そこで人類は、石炭や石油などの化石燃料をエネルギー資源として利用することを学んだのだった。

 人類は、こうして進歩してきた。そこで、人類にこうした可能性をもたらしてくれたのがエネルギーだ。

 たとえば、車のパワーを示すのに馬力という単位が使用される。これは、馬一頭が継続的に荷を引っ張る時のパワーを基準にしている。馬は瞬発的にはもっと大きなパワーを出すことができる。でも、継続的に出せるパワーのほうが、仕事をこなす上では大切だ。

 人間が継続的に出せるパワーは、0.1から0.2馬力程度だという。それに対して、軽自動車でさえ60馬力のパワーがある。大型車になると、300馬力もあるものがある。大型トラックでは500馬力以上だ。新幹線では2万馬力以上あるという。

 こうして見ると、ぼくたちは現在、牛や馬を使っていた時代に比べると、たくさんのこと(仕事)ができるようになった。軽自動車でさえ、馬の60倍のことができる。でもそれだけ、エネルギーもたくさん使っていることを忘れてはならない。

2020年6月10日、まさお

関連サイト:
人類はエネルギーとともに進歩してきた
エネルギーなくして生きていけない
現代社会は産業革命のおかげ

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