植物もエネルギー源

 昔は、マキをカマドにいれてご飯を炊いたり、料理をしました。風呂もまきでかわしました。そのマキを焼いて炭にして、炭を火鉢で燃やしてお湯を沸かすこともできます。

 またわらを燃やせば、短い間でも周囲が明るくなるし、暖かくなります。

 マキは元々は木であり、わらは植物です。

 石炭や石油、ガスを化石燃料といいます。現在、それらを燃料にして、発電したり、自動車の燃料として車を走らせています。

 石炭は木に、石油はプランクトンなどの微生物に由来します。木や微生物が長い間に化石化したのが化石燃料です。

 石炭や石油などの化石燃料は、エネルギー源といわれます。それを燃料として発電したり、車を動かしているからです。化石燃料は、現代の技術にはなくてはならないものになっています。

 石炭は燃やして、熱を発生させ、熱で水を蒸発させて蒸気として、その蒸気でタービンを回します。発電所では、その回転力で発電機を動かして発電します。

 車が動くのは、ガソリンなどの燃料を爆発させてピストンを動かすからです。その動きがあるから、車を走らせることができます。

写真は、粘土ソファストープ。マキを入れて燃やせば、ストーブにもなるソファ。

 マキは燃やすと熱を発生させるので、その熱でお湯を沸かしてご飯を炊いたり、料理をします。風呂も同じです。

 実はこうして見ると、石炭などの化石燃料と同じように、マキとわらもエネルギー源であることがわかります。

 わらを燃やすと、明るくなると同時に周りが暖かなくのは、わらにあるエネルギーが光エネルギーと熱エネルギーに変わったからです。こうしてエネルギーが変わるのをエネルギー変換といいます。

 ぼくたちは、木などの植物をエネルギー変換によって熱エネルギーや光エネルギー、あるいは運動エネルギーに変換することで、料理をしたり、発電をしたり(電気エネルギー)、車を動かしています。

 ということは、植物にもその元となるエネルギーがあるはずです。それは、何でしょうか。

 ぼくたちは、中学校の理科の時間に光合成について学びました。光合成とは、太陽からの光で、水と空気中の二酸化炭素から糖類(炭水化物)を合成します。その時、水を分解するので、酸素が大気中に出(供給)されます。

 これは、太陽からの光エネルギーを化学エネルギーに変換するプロセスです。その化学エネルギーが植物の中にあるので、植物を燃やせば、化学エネルギーが熱エネルギーと光エネルギーに変換されます。

 これで植物にも、ぼくたちの生活に大切なエネルギーがあることがわかります。ぼくたちはそのエネルギーを利用して、生活しているのです。

2020年9月16日、まさお

関連サイト:
光は熱い?
電気だけがエネルギーではない
エネルギーは変わる
木を燃やす

この記事をシェア、ブックマークする

 Leave a Comment

All input areas are required. Your e-mail address will not be made public.

Please check the contents before sending.