太陽エネルギーは何をもたらしてくれるのかな

まさお:前回、石炭を燃やして二酸化炭素が排出されると、その分の二酸化炭素の排出量が空気中に残る勘定になることについて話した。それは、それだけの二酸化炭素を(光合成によって)吸収してくれる木がないからだった。
 ここまで話をしたら、次に何について話したいのかわるかな。

タロウ:何だろう。よくわかんないよ。

ハナコ:タロウにわかんないんだから、わたしにわかるはずないでしょう。

ま:そんなことはないよ。よく考えてごらん!今環境において、何が問題になっているかな。

ハ:気候変動だよね。

ま:気候変動は、どうして起こるのかな。

タ:地球が温暖化しているからだね。

ま:そうだ。それで、地球温暖化の原因になっているのは?

ハ:二酸化炭素だといわれているわ。

ま:ほら、わかってきたじゃないか。でもどうして、二酸化炭素が温暖化の原因になるのだろう?それをこれから、きみたちと勉強したいんだ。
 でもその前に、一つ知っておかなければならないことがある。それは、太陽エネルギーのことだ。
 きみたち、太陽エネルギーと聞いて、何を考えるかな。

ハ:えーと。光のことかな。確かそれは、光合成のところでやったわよね。

ま:おお、ハナコはよく覚えていたね。その他に何かないかな?

タ:そうだ。わかった。電気だ。

ハ:どうして電気なの、タロウ。わかんないよ。

タ:太陽の光で発電しているからよ。それは、ハナコも知っているでしょう。

ハ:太陽の光を電気エネルギーに換えているということよね。まさおは、そういいたいに決まってるわね。

ま:その通りだね。ハナコは、よくわかってるね。太陽光発電では、太陽エネルギーを利用しているのだから、タロウも間違っているわけではないよ。
 まず、この写真を見てみよう。

 写真では、日の当たっているところと、日陰になっているところがあるね。その両方に別々にいたと、想像してごらん。それで、何か違いを感じないかな。

タ:そんなの簡単よ。明るさが違うよね。日向と日陰なんだから。日向では明るいし、日陰では少し暗い。

ま:そうだね。その他にないか。

ハ:確かに日向は明るいし、日陰のほうは暗いのだけど、それだけではないのではないのかな。何だろう。
 ああ、わかった。日向のほうが温度が高いのではなーい。どうかしら。

ま:本当かな?

ハ:絶対にそうよ。

ま:ハナコは、いいところに気づいたね。その通りだ。日向にいるほうが、暑い。日中太陽が出ている時のほうが、暑いよね。
 それは、どういうことを意味するのだろうか。

タ:太陽の光のあるところでは、暑いということ?

ま:おお、いいね。ハナコはどう思う?

ハ:それは、光は熱いものだから?

ま:ハナコ、それはいい疑問だね。ただその疑問について考えるのは、別の機会にしていいかな。ここではまず、太陽エネルギーとともに、地球に光と熱がもたらされていることだけを知っておいてもらいたいのだけど。
 それでもいいかな。

タ:もちろんだよ。今回はもうこれ以上、頭を混乱させないで!

ハ:ハナコも、そうしてほしいわ。お願いだから。

ま:よしわかった。今日はここまでだ。

2022年8月18日、まさお

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関連サイト:
太陽の熱が地球にまで伝わる仕組みとは?(NPO法人、住民安全ネットワークジャパン)

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