こどもと家族にやさしい社会

社会が市民中心になり、こどもと家族にやさしい社会になるには、市民が労働者として、決まった時間に拘束されず、柔軟に働くことができるような制度改革と金銭的な支援体制、社会の意識改革が必要になる。育児や介護において、男女が平等に対応できる制度造りが必要だ。その意識改革が一番の難題となる。


市民と科学と倫理

科学が新しい技術を開発するテンポは、非常に速くなっている。ぼくたちは科学や技術が進展するままに、任せていいのだろうか。科学と技術の進歩が、より多くの倫理に係る課題をもたらす。その傾向は今後、ますます強くなるはずだ。倫理問題は、エリートとインテリだけに委ねるのではなく、市民はもっと、市民の視点から社会の倫理の問題に係る必要がある。


再エネとともに変わる社会と市民

再エネとともに一般市民が独立して経済活動を行い、簡単に電力市場に参入できるようになる。その結果市民は、自立して経済活動を行い、社会においてより大きな力を持つ。社会が再エネによって、ダイナミックにボトムアップされる。社会はそれとともに、市民中心に変わっていく。市民が経済と社会の中心になると思う。


給与や報酬を得ることだけが労働ではない

労働を生活の糧を得るためだけのものとするのは、企業中心に見るからだ。それはもう、時代遅れになる。生活にゆとりと柔軟性ががあれば、ボランティア活動や市民活動で働く余裕もできるようになる。ベーシックインカムやクラウドファンディングが広がると、企業に雇用されたり、経済活動を行うことで給与や報酬を得ることだけが、労働ではなくなる。


急がば回れ

今、特に都市において社会のテンポがすごく早くなっている。車は早く走る。オンラインショッピングなど、ネットですぐに処理できるように見える。でもその結果、ぼくたちの生活と社会造りは、車やスマホ、ネットに左右されていないだろうか。それが、ぼくたちの生活のゆとりを奪っていないだろうか。さらにそれによって、エネルギーをより多く使っていないだろうか。今こそ、日本語の「急がば回れ」ということわざについて考えたい。