早起きの徳と早寝のコツ

 夜型の生活を早寝早起きに切り換えるのは、そう簡単なことではない。黄斑変性症になって生活スタイルを換える上で、一番難しいのではないかと思っていた。最初は、すぐに寝付けない、早く起きることができないだろうと思った。

 ただぼくの場合、比較的簡単に移行できたと思っている。

 ちょうどはじめた時期が初夏で、ドイツでは朝5時や6時にはすでに明るくなっている。それが、とても助かったと思う。やはり朝は、明るいほうが起きやすい。ドイツでは秋になると、朝明るくなる時間が遅くなる。冬は、9時近くまで暗い。年間を通して、同じ時間に起きる方がいい。

 それに、睡眠時間を十分にとったほうがいい。8時間睡眠するのが理想だが、それでは夜22時にベッドに入らないといけない。それは、ちょっと無理だと思った。夜寝る時刻を23時くらいにとしたので、朝は無理せずに5時ではなく、起きる時間を6時くらいとすることにした。5時では早すぎる。

 睡眠時間が理想よりも1時間短くなるが、その代わりに朝は6時過ぎまでゆっくり寝ていてもいいとした。厳格に6時に起きるとせずに、起きるほうも気楽にした。

 早起きして気づいたのは、早起きすることで午前中にできることがたいへん効率よく、たくさんのことができるということだ。起きてすぐは、仕事はできない。まずお茶でも飲みながら、ネットで新聞を読んだりして目を覚ますようにした。そうすることで、比較的すぐに仕事をはじめることができることがわかった。

 「早起きは三文の徳」というが、まさしくそうだと思った。その効果を実感できたのが大きかったと思う。

 早くベッドに入ってもすぐに寝入ることができないと、早寝にはならない。寝入りを早くすることには、2つのポイントがあることがわかった。

 一つは、夜遅く夕食をとらないことだ。寝る前に食べては、食事が終わっても胃がまだ活動している。だからなかなか眠れない。ただ連れ合いの仕事の関係から、日によっては夕食をとる時間をそれほど早くできない日がある。それでも、遅くとも夜20時までには夕食をとるようにしている。

 また、夕食は満腹になるまで食べないようにすることも、寝入りをよくするコツだ。山口先生がおっしゃっているように、腹八分がいい。それから、夜は軽い食事のほうが寝入りがいい。

 もう一つは、寝る前まで仕事をしないことだ。寝る前に脳がまだ活発に活動していては眠れない。ぼくは、どんなに遅くとも仕事は夜20時前には終えるようにしている。それ以降は本も読まない。元々本を読むタイプではないので、それもよかった。

 夜はテレビで娯楽番組を見たりして、頭を休めている。自宅では音楽も聞かない。ぼくはクラシック音楽が好きだが、ほとんどライブでしか聞かない。だからコンサートやオペラ公演にいくが、公演はほとんどが夜だ。その時はすでに書いたが、ネコを飼っていることもあって、0時過ぎまで起きている場合が多い。それも、公演の興奮を鎮める効果がある。

 寝る前にゆったりとした時間をつくることで、胃と頭、気持ちを鎮めてからだに寝る体制に入ることを知らせる。それが、早く寝入るのに一番効果がある。

 アルコールを飲めば、すぐに寝入ることができる。しかし夜アルコールがちょっと多いだけでも、早く目が覚めてしまう原因となる。それでは、十分に睡眠できない。アルコールも夕食と同じように、寝る直前まで飲むのは避けたほうがいい。飲む場合も、夜早めにして、量も少しのほうがいい。

 まあ量についてはあまり守ってはいないので、偉そうなことはいえないが。。。

2020年5月18日、まさお

関連記事:
早寝早起き
東京で山口康三の本を買う

この記事をシェア、ブックマークする

 Comments

  1. a i より:

    はじめまして。a iと申します。
    眼の病気に良い食事について調べており、こちらのサイトを拝見いたしました。

    ご自身で黄斑変性を治されたとのこと。
    私もあやかりたいです。

    私は白内障が進行しており、医師から「もうそろそろ手術しないと…。手術できるタイミングというのがあるからね。次回の診察までよく考えて来てください」と言われている状況です。

    ただ、私は他にも網膜色素変性症を患っており、普通の白内障手術に比べてリスクが多いこともあり、何とか自力で治したいと思っています。(悪あがきのようですが…)

    まずは水晶体(新陳代謝せず、血管も通っていないということですが…)の濁りが取れて、見えやすくなることが第一目標です。

    乳製品、コーヒー、お肉…を削るのはなかなか難しいので、できる部分から食事を変えていこうと考えています。

    手術をすればよく見えるようになるのかもしれません。しかしリスクへの不安が消えないのと、部品交換みたいな感じがして違和感を拭えないため、手術には踏みきれないでおります。

    ホリスティック医療などで手術せずに治せるドクターはいらっしゃらないものでしょうかね……。

    手術に拠らない治療または改善の情報がありましたら、また掲載していただけると幸いです。

    お仕事柄、眼に負担がかかりやすいとは思いますが、どうぞご自愛ください。

    長文にて失礼いたしました。

    • aiさま
      コメントありがとうございます。
      小生のやり方は、まず自分の病気についてしっかり調べて自分の病気について知ることからはじまります。それで、自分でどうすべきかを考えます。今回は、調べた過程で記事にも書いたように、山口康三先生のこどばがピンときました。小生なりに解釈して、目には細い毛細血管がたくさんあるから、血液はサラサラでないといけない。そのために、食生活と生活スタイルを換えて健康なからだをつくる。これが大切だと思いました。日々、それを実践しています。
      それを実践するには、小生の過去の生活や健康状態、年齢、生活環境なども考えました。その小生の体験から同じ病気で困っていらっしゃるための参考になればと、小生の体験を書いています。みなさんが、そこから自分で考えて、自分に合った方法を自分でつくっていかれる手助けになればと思うからです。それが、一番いいのではないかと思っています。
      小生は、医師には診断のためにいき、治療は受けていません。針灸の治療を受けたことがありますが、それははじめから針灸では治りません、進行を止めるだけですといわれて治療を受けました。それ以外、何も治療は受けていません。そのため、治療に関してはそれ以上のことはいえません。でも何か治療を受けられる場合も、ご自分の状態を考え、ご自分で判断されるのがベストだと思います。
      まさお

  2. ai より:

    まさお様

    早速の返信コメントありがとうございました。

    今の私は自力で治したいと思いつつ、手術のタイミングを考えると多少なりとも揺れ動く部分がある、というのが正直なところです。

    でも自分で「これがいい」と思える方法を見つけるべく、迷走しながらでも進んでいます。
    まさお様のご経験も参考にさせていただきながら色々試行錯誤中です。

    ところで、ドイツは波動医学を生んだ地でしたよね?
    まさお様は波動医学について、どのようにお考えかお聞かせいただけますか。

    宜しくお願いいたします。

    ai

    • 波動医学というのは、正直聞いたことがありません。そういう治療法を受けたということも、友人から聞いたこともありませんね。ドイツでは、むしろポメオパシーや鍼などの東洋医学のほうが盛んで、鍼は健康保険の対象になっている場合もあります。治療にはあまり頼らないタイプなので、いろいろな治療を知っているわけではありませんしね。
      白内障で手術した友人が結構います。術後は、みんなよく見えるようになったといっています。問題は、手術をしてそれが持続性のあるものなのかどうかではないかと思っています。手術をした友人はみんな結構高齢なので、多分問題ないと思いますがね。一人中年で手術をした友人がいて、やはり高齢になるまでもつのだろうかと心配していました。
      小生のように黄斑変性症で、レーザーで手術した友人も何人かいます。医師は結果に満足しているそうですが、、結局患者から見ると、症状はほとんどよくならなかったといっていますね。そのうちの一人は、手術前に相談されて小生のやり方でよくなっているのがわかったのですが、手術日も決まっていたし、結局レーザーで手術しました。決断するのは本人ですからね。
      お役に立つかどうかわかりませんが。
      まさお

      • ai より:

        まさお様

        色々な情報をありがとうございます。

        今の私はまだ軸が定まってない状態だと思いますが、結局は「決める」しかないことですよね。
        手術するにしてもしないにしても。

        細胞にも意思がある__という話もありますが、バウリンガル(犬の鳴き声を翻訳するという、犬とのコミュニケーション用ツール)のように細胞の意思を理解できたら、治癒に繋がるのかもしれませんね。

        「決める」までもう少し足掻いてみます。^_^

        ありがとうございました。

        ai

 Leave a Comment

All input areas are required. Your e-mail address will not be made public.

Please check the contents before sending.