あったかーい枕

 すでに書いたように、ぼくは小学生の時から強度の乱視に苦しんでいた。そのため、目はとても疲れやすく、頭痛もあった。

 多分、その影響だと思う。首の後ろがこちんこちんに凝った。そこからさらに、肩甲骨の内側が凝る。ぼくは長い間、このかなりしつこい首と肩のこりに悩まされ続けた。

 指圧や鍼灸で治療したこともある。治療を受けると、かなり楽になる。定期的に治療したが、治療した後は、次第にまた凝りはじめる。でもありがたいことに、こりはそれほどひどくならなくなった。ぼくのしつこい首のこりと肩こりを治療したドイツ人の指圧の先生からは、「あなたのおかげで肩こりの専門家になれたわ」といわれたくらいだった。

 ジャーナリストという仕事から、パソコンに向かって仕事をしている時間が長い。それが、目を余計に疲れさせる。パソコンに向かってうつむいて仕事をするので、姿勢も悪くなる。それも、首と肩のこりの原因だったと思う。

 ぼくはパソコンのモニターの位置を高くして、頭を下に向けなくてもいいようにした。キーボードも少し高くして、肩こりを引き起こさないようにした。こうした工夫も多少の効果があった。

 ぼくは今、首と肩のこりからほとんど解放されている。そのきっかは何だったのか。

 友人のエリザベートが、ぼくと連れ合いのために麦を入れた自家製の小さな枕をプレゼントしてくれたのだ。20センチメートル四方の正方形のものと、それを倍にした長方形のもの。

ぼくのあったかーい麦枕に入っている麦

 麻の布を袋状に縫って、そこに麦を入れただけのもの。エリザベートは7種類の麦が入っているといった。でもぼくには、ほとんど同じ麦が入っているようにしか見えない。

 それを電子レンジで暖め、枕の上に置いて首筋と肩を暖めて寝る。ぼくは夏の暑い時以外、毎晩そうして寝ている。ただ、低温やけどしないように注意しなければならない。

 目がたいへん疲れたと感じた時は、横になってそのあったかーい枕を目の上に載せる。ちょっと肩や首が凝ったかなと思った時も、麦枕を電子レンジで暖めて、枕を首筋に巻く。

 あるいは、寒さで腎臓が弱ったかなと感じたら、あったかーい枕を腰に巻くこともある。ぼくはどちらかというと腎が弱い。腎が弱ると、腎臓が下がって腰痛になることがある。その対策として、麦枕が最適だ。

 自然の麦がいい。電子レンジで暖めると、少し湿気が出てくるからだ。何回電子レンジで暖めても、必ず湿気が出る。その湿気もいいのだと思う。

 ぼくはこうして、長年苦しんだしつこい首と肩のこりから解放された。

 これが実際、どの程度黄斑変性症に効果があったかはわからない。でもそれで、目の疲れをとり、からだを健康に維持しているのは間違いない。それが黄斑変性症に対しても、間接的に効果があったのではないか。ぼくはそう思っている。

 黄斑変性症とは関係なく、しつこい首と肩のこりに悩んでいる方にはお奨めです。

2021年4月06日、まさお

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ドイツで自然のあったかーい枕を販売する専門店の例(ドイツ語)

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