タウシュ

ブルーベリーとウクライナ戦争

 ブルーベリーを収穫できる時期になった。ぼくはこの時期になると、目のためにブルーベリーを食べる。ブルーベリーには、目のためにいいルテインが豊富に含まれているからだ。それについては、ぼくの黄斑変性症体験記でも書いてきたので、そちらを見ていただきたい(「黄斑変性症 ぼくは自分で治した」)。

 今回は、目のことがテーマではない。

 今年の春、ブルーベリーの木を買ってベランダで育ててきた。それが今、青い実をつけている。ブルーベリー以外では、チェリートマトも植えてある。まだ緑色をしたチェリートマトが、たくさん実っている。こちらは赤くなるまで、じっくり待つしかない。甘いチェリートマトができるはずだ。

わが家のベランダで実ったブルーベリー

 今年、うまくいかなかったのは青ジソだ。青ジソは、白い花を咲かせておけば、翌年また自然に芽が出てくる場合が多い。それが、今年はまったく出てこなかった。昨年、注意して花を咲せなかったからかもしれない。仕方がないので、冷蔵に保管してあった古い種を蒔いてみた。でも結局、芽は出てこなかった。

 ブルーベリーを植えたのは、ゴーヤの代わりだった。数年間続けていたゴーヤができなくなって、種がなくなったからだ。それ以外ではこれまで、いちごを栽培していたこともある。とても味の濃いいちごができた。ただいちごの栽培は簡単だが、場所を食う。それで、止めてしまった。

 ハーブでは、ローズマリーやサルビアがある。それをパスタ料理に入れて、使うことがある。うまい。

 なぜ今、わが家のベランダの菜園の話になってしまったのか。それは、ウクライナ戦争の影響もあってインフレとなり、何でも高くなっているからだ。

 先日ドイツ人の友人が急に、こういいだしたのだ。

 何でも高くなってきたし、戦争で食料品が手に入らなくなるかもしれない。自分でジャガイモを栽培したほうがいいのかなあ。

 ドイツ人にとり、ジャガイモは主食なので大切だ。主食になるものは、戦争になると、自給自足できたほうが安心だ。

 わが家では、自分でパンを焼くことが多い。ただわが家では、パンには小麦粉を使わない。好きなのは、米粉を使ったパン。日本人で米を主食にしているから、米粉のほうが口に合うのかもしれない。それにクルミや、ヒマワリ、カボチャなどの種などをたくさん入れて、タンパク質も一緒に摂る。

 キヌアも入れて、パンを香ばしくしている。焼き立ての時の匂いは、最高だ。

 小麦と違い、米は、ロシアやウクライナでは栽培されていない。ウクライナ戦争では、品不足にならないのではないかと期待している。

 といっても戦争となると、何が起こるかわからない。自分の身の回りでできるなら、できるだけ自給したほうが確実だ。

 戦争は、起こってはならない。長く続いてほしくもない。かといって戦争になったら、ぼく一人の力ではどうにもならない。いかなる事態にも備えて、何とか自衛する心構えと準備が必要になるのではないか。ジャガイモを栽培しようかということから、友人とはそういう話にまで発展した。

 わが家のベランダでは、ジャガイモも栽培できないことはない。でも収穫量はジャガイモ数個だろうな。ベランダだけでは、できることに限界がある。ジャガイモ栽培は、今年はもう遅い。はじめるとしても、来年からだ。

 ベルリンに暮らすぼくにとり、ウクライナ戦争は目の先で戦争が起こっているようなもの。そう安心してもおれない。

 ベランダのブルーベリーを見る毎に、ついそんなことも考えてしまう。とはいっても、ウクライナに残っている人たちと避難生活を送っている人たちに比べると、ここはまだ安全で平穏だ。

2022年7月11日、まさお

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関連サイト:
ベルリン周辺でブルーベリー狩りのできるところ(ベルリン市の公式サイトから。ドイツ語)

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