植物を育てる

まさお:前回、ガスに化学エネルギーがあることを話した。でも、それがどうしてなのかは、まだ説明してない。それについて話したいのだが、その前に知っておいてもらいたいことがいくつかある。
 これまで農業の話をしてきたね。農業をするのに、人類は道具や家畜を使うことを学んだ。それは、運動エネルギーを使うことを学んだのだった。実は農業において、人類はもう一つのエネルギーを使っているんだ。
 それは、何だと思う。それは、人類にとってとても大きなことだった。

農業では昔、こんな道具も使っていたのではないか。ドイツ南東部シュプレーの森で撮影

ハナコ:ええ?わかんないよ。

タロウ:いきなり、そんなこといわれても。。。

ま:では農業ってさ、何のためにするのかな。

タ:そんなの決まってるよ。農作物をつくるためでしょ。

ま:そうだ。そのためには、農作物が成長して大きくならないといけないよね。
 では農作物は、どうして大きくなるんだろう。大きく育ってくれないと、農作物は収穫できないね。植物を育てるということだ。では植物が育つのに、必要なものはないだろうか?

ハ:そんなの簡単よ。肥料にきっまてるでしょ。

ま:本当かな。植物は、肥料さえあれば育つのかな。。。きみたち、中学校でちゃんと習っていないか。

タ:中学校で習ったって?何だろう、それ?

ハ:うーん。わかんないな。

ま:小学校の理科の授業でも、習っていると思うよ。植物は自分で成長するために、何かをつくるのではなかったかな。

ハ:あっ、思い出した。そうだ。デンプンよ。デンプンをつくるのね。

ま:ではデンプンは、どうしてできるのだった?

ハ:植物は、光合成によってデンプンをつくって大きくなるんだわ。

ま:そして、光合成に必要なのは何だった?

タ:太陽の光と二酸化炭素!

ま:それだけかな。。。

ハ:水もよ。水も必要なのではなかった!だから植物には、いつも水をあげないといけないのよ。

ま:そうだね。植物は、二酸化炭素と水を吸収して、太陽の光で合成させ、デンプンをつくるんだ。そして、酸素を排出しているんだ。そのデンプンが、植物の栄養素になっている。
 そして、太陽の光とは何のことだ。。。

タ:光エネルギーということ?

ま:その通り。つまり農業とは、人類がはじめて光エネルギーを使って植物を育て、それを食糧として使うことを学んだことを意味しているんだ。そうして人類は、たくさんの食糧を生産することができるようになった。
 これは、人類が成長して進歩する上で、とても大きな変わり目になっているんだ。このことは、ぜひ覚えておいてもらいたいと思う。

2021年6月30日、まさお

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関連サイト:
光合成とは – コトババンク

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