木に吸収されない二酸化炭素はどこにいくのか
二酸化炭素は、温室効果ガスといわれる。だから、二酸化炭素が地球の外側を覆っているように書かれたイラストをよく見かける。本当にそうなっているのだろうか。学校の教科書には、二酸化炭素は空気より重いとも書かれている。重いのにどうして、二酸化炭素は地球の周りを覆っていることになるのだろうか。
太陽エネルギーは何をもたらしてくれるのかな
二酸化炭素は、地球温暖化の原因になっているという。そのからくりを理解するには、太陽エネルギーのことも知る必要がある。太陽エネルギーは、地球に何をもたらしているのか。日中太陽が照っていると、明るい。日向も明るい。同時に、日中も日向でも暖かい。太陽エネルギーが光と熱をもたらしてくれていることがわかる。
石炭の二酸化炭素と木の二酸化炭素
石炭を燃やすと、二酸化炭素が排出される。木を燃やしても、二酸化炭素が排出される。ただ排出量で見ると、木から出る二酸化炭素は、その排出量分が今ある木に吸収されると見なされる。それに対して、石炭から排出される二酸化炭素は、その排出量分を吸収するだけの木がないので、空気中に残ることになる。
森林を守る
カーボンニュートラルは、今ある木を切って、それを燃やしても、他に木があるから、木を燃やすことで排出される二酸化炭素が、他に生きている木によって吸収されるから成り立つ(光合成)。そのためには、木を切ったら、植樹しなければならない。さらに、今ある森林を守ることも必要だ。
カーボンニュートラルってなーに?
木を燃やすと、二酸化炭素が大気に排出される。それに対して、木は光合成において、大気から二酸化炭素を吸収する。その排出と吸収によって二酸化炭素がプラス・マイナス・ゼロになれば、二酸化炭素の排出は、「実質ゼロ」となる。大気において、二酸化炭素の排出量は増えない。それを「カーボンニュートラル」という。